第3話 マイクの音でスタートをきる。
「何そのカッコーーーーーーーーーー」
スノー先生が叫んだ。当然だ。遅れて来た二人の格好は
「えぇーっと、チャナ先生が・・」
「ぼくパジャマ!」
「で、カチ先生が・・・・・・」
「フン」
・・・・・・・・
「裸?」
「違うっ。上下着てるって。」
すかさずカチ先生が返す。
「えっ。」
スノー先生が驚きながら言う。
カチ先生の格好は、たぶんスーツだ。だが無残に破られていた。
その場にいる全員が哀れな目で見つめる。理由を知っているからこそそんな目で見てしまうのだ。みんなは心の中で理由を叫んだ。
絶対に
からくり屋敷のせいだーーーーーーーーーー!!!
叫んだあと、全員が現実に戻る。
「やだ大変。あと1分で始まっちゃうっ」
時計を見たフェミ先生が焦り始める。
「早く行くよっ。」
サファ先生が声をかける。
「えっ、俺の服は?」
「それは後」
ササササササササ
時間がないのに走らない。さすがである。
この学校では、どんな集会でも生徒が司会を務める。
「今から始業式を始めま、、、」
司会が始めようとしたその時、
「「「セーフ」」」
先生たちが体育館に飛び込んで来たのである。
「あーーーーーーっ。」
司会の声がマイクで響く。
2018年4月、育成中学校はスタートをきった。
先生たちが3秒遅れたことに、銀先生以外は誰も気づいていない。
緑憐「皆さまこんにちわ。緑憐です。少しづつですが先生たちの担当科目とクラスを紹介していきますのでよろしくお願いいたします。」
スノー「私は3-Aの担任です。」
緑憐 「担当科目は?」
スノー「家庭科でーす。おばさんだけど頑張ります。」
緑憐 「だ、そうです。次回もお楽しみに!」