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カラフル メンバーズ  作者: 緑憐
二章  体育祭
18/54

第17話  ーーーありさ目線ーーー体育館での話②

「ねぇねぇ。先生たち。8人しか居ないんだけど。」

 1.2.3.4.5........

「ほんとだ。」

「ねっでしょ。」

どうしたの?本当に!

不思議に思ったのは、私たちだけではなかった。

ステージ上にあがった先生たちが、その声をもっと大きくしていく。

「カチ先生と、チャナ先生が、いない。」


本当にいなかった。


「みんなー、見るとわかるだろうが、カチ先生とチャナ先生がいないんだ。」


先生の言葉で沈黙する。


「連絡が、つかないんだ・・・・・・。」


その声は、絞り出すような声だった。


「もう、長く。行方不明。安否も分からない。」


「えっ。」 「うそぉ。」

驚きの声が走る。


当然だ。

だってあんなに、元気だったんだから。

だって。


「見ての通り。俺らは8人。このメンバーでやっていくしか無い・・・」


「体育はブラック先生。美術は私、セイラが担当するわ。」


なんか、もう。諦めちゃってるの?


それなら。


私だけでも、信じていよう。







「何だってぇーーーーーーーーーーーーー!

 俺の他に、体育教師はいないぞーーーーーーーーー!」


 力強い声が響いた。


 聞き慣れた声。

 いっつも、うるさい声。

 この声は、


「「「「「「カチ先生」」」」」」」


みんなの声が一つになった。


「遅刻、かな?」


「「「「「「はいっっっっっっっっっっっっっっっっっ!」」」」」」


「マジ、か。」


カチ先生らしい、と言えば。らしいね。

先生たちも知らなかったらしく、口をあんぐり開けていた。


「僕も忘れないでよ。」


この声は


「「「「「「チャナ先生!」」」」」」


チャナ先生の顔に笑顔が浮かんだ。


「「「「「「お帰りなさい!」」」」」」


「ただいまっ!」


育成中学校は、また、スタートをきった。







「僕もいるんだけどね。...きっとみんな、気づいてないな・・・・・・・・」



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