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第16話 生徒目線ーーーありさーーー・体育館での話①
「早くっ行こっ!」
「うん。」
私たちは体育館に向かう。
クラスの場所にしっかり座って、始まりを待つ。
正直暇だ。
けど、次は何の解剖しようかなぁ、と考えているうちに始まった。
「えぇーとぉ・・・・・。ネェナンダッケ?」
こんな言葉が聞こえてくる。
体育館はたいした広さでは無いのに、マイクを3本も持っているのだから100%全員に聞こえているであろう。
マイク通さなきゃいいのに。と、心の中で言う。
言っているのは、きん先生。
ぎん先生と双子だ。
一卵性だけど、性格はかなり違う。
の、癖に名前は似てる。
二人の見分け方は、ズバリ、メガネ!
きん先生はメガネナシで、ぎん先生がメガネアリ。
きん先生は社会の先生で、歴史が大好き!
歴史が好きだからかは分からないけど、一日一日で性格が変わる。
かなり、めんどくさい。
「はいはーい。話すよ!」
話が始まった。