その②
ちょっとタイム。この鳥今なんて言いった?
おさらいしてみよう。
王様がさらわれた。うん、それはこの国(?)の一大事だネ
それでだ、王様を助ける?誰が?
五芒星の形した俺と小鳥
いやいやいやいやいやいやいや
この展開はない!あったとしてもこんなびっくり展開ついていけるかってんだ!
待て待て、頭がパニパニパニック状態。
こんなわけのわからない状況。俺は少しでも今の状況を理解しようとするため、小鳥に質問することにした。少しでも今置かれてるこの世界の情報が知りたかった。たとえ相手が人じゃなくて小鳥であったとしてもだ。
「えっと…、小鳥…くん?」
「どうしたんだスター?小鳥くんって。いつも通りトリくんでいいよ」
あ、こいつの名前はトリくんなのね。なんて安直な。まぁいいか、細かいこと気にしても話進まないし。
俺はとりあえず理由をつけて聞きたいことを片っ端から聞いてくことにした。
「ああ、ごめんねトリくん。今起きたばっかて寝ぼけてて…」
「おいおいマジかよ。しっかりしてくれよー」
「悪ぃ…、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」
いろいろ聞きたいことはあるけど、まず最初に聞くことは
「王様って俺たちが助けなきゃいけないの?」
これだ。もっとしっかりとしたなんつーか、ほら!警察官とかさ、自衛隊とかさ。
普通そういう人たちが助けるもんでしょうが!わかんないけどさ、少なくても五芒星と鳥が助けるもんじゃないでしょう。
俺が自分自身の考えにうんうんと納得していたところ、小鳥がくちばしをあんぐりさせてから、こう言いやがった。
「は?なに言ってんだ?王様を助けるのが俺たちの役目だろ」
………
「はい?」