第一章 いちわめっ!
―どうか、無事に還れていますように…―
ーそれでも僕は同じ道を選んだんだろうな…ー
~##side~
”声”は途中でぽつりと消えた。
この後どうなったか、それを知るのはきっと俺、唯一人。
この事件はただの始まりに過ぎなかった…。
この事件のきっかけ、運命の日、離れ離れになった仲間たち、ただ側に…それだけを願い続けた人々、日常を取り戻そうとする人々、多くの人を巻き込んで進み始めた時間……。
~この事件、いや、全てのきっかけに過ぎないこのコトが始まる少し前にお前らを招待してやろう。
……俺の名前? またいつか会った時にお前たちがが気づけば…な?~
やわらかい日差しが差し込むリビングに芳ばしいトーストと甘い玉子の匂いが漂ういつもどうりの日常で…
「あぁ、うめぇ…。優羽ぁ、トーストとスープおかわりー」
「はぁい、トーストは少し待ってて。はい、先にスープね。」
「おぅ…」
……チラ…チラチラ
「優羽さん、美味しいです。今度、卵焼きとスープの作り方教えてください!」
「いいよー。でも慧くんも料理するんだねぇ(ニコニコ)」
ー優羽さんと作りたいからなんだけど!ー
”サクッ”
「ん?僕まだトースト食べてないはずなんだけれど……………ッッツうあぁぁぁぁあ!!」
「何!?どうしたの慧君!!」
「ッッんにゃロー…翔流!俺のトースト返せ!あぁっ、それ以上食うんじゃねぇぇ!!」
「いふぁふぁ。ふぇいふぁふぅふぁふぉ、ふぁふぇっふぇうふぅぉふぁふぁふふぃ。」
(いやだ。慧が優羽と、喋ってるのが悪い。)
「逃げんなよ!てか、なんつってんだか分かんねーよ!!」
「ふぃふぇふふぁふぉふぅふぁふぇふぇ、ふぁふぅふぁふぁふぁふぃふぁふぃ♪♪」
(逃げるなと言われて、待つ馬鹿はいない♪♪)
「がーッマジ分かんねぇ。もういい、好きにしろ!!」
””コトッ””
~##side~は語り手のつもりです!
↑この表示以外は登場人物です。
読みづらくてすいません( ̄◇ ̄;)
次は10月20日以降に更新いたします。
これからも、よろしくお願いします。
笹塚