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さーてぃーん

鳳凰が、ピギャーと鳴いた。

爽やか?な朝。

二ヶ月程して、結界魔法を重ね掛けできるようになったからして見た。

結局この隠れ里とのやり取りが出来る外部者は、霧隠の方々のみとなった。

彼らは昔から義理堅く口も堅いので、裏切りとかそう言った心配は無い。

出入りはどうして居るのかと言うと。

既に結界魔法の事は、魔法の伝書鳩みたいな鳥さん飛ばして話しており。

問題無くやり取りして居る。

くる少し前にメールの鳥さんもらったら。

返事の鳥さんを飛ばして、案内させるのだ。

現在、里の周りには城壁を土魔法で作り。

ステルス機能で見えなくさせ、さらに許可の無い者には迷いの森的な要素も追加した。

なので、部外者がますます近寄れなくなって居た。

因みに、霧隠の方々がくる時に追尾しても、霧隠の方々も気配消せるし。

移動途中から鳥さんが気配と存在を完全にステルスさせるので、見つかる事は無かった。

手紙鳥さんは大人気で、夕日さんには作り方を教えたから、有効利用して居る事だろう。

「御屋形様は、不思議な事ばかり思いつきますねぇ。」

と、楽しげに頭をがしがしなでられた。


不思議な事と言えば。

この前、庭先の銀杏の木に、鳳凰(フェニックス)が止まってた。

コケコッコー!と鳴く茜と、ガッツリ目が合ってたヨ。

どーすんだあれ。

てか、なんで居るんですか、庭先に。

つーか、結局庭先に居着いてた。

これも結界効果なのかしら?

何食べるんだろ?

炎?

それとも、木の実?

神獣様を軒先ってのもアレだから。

炎通さ無い土魔法で、大き目で頑丈な鳥小屋作ってみたよ。

これで雨が降っても何とかなるね。

とりあえず気に入ったのか、たまに鳥小屋で休んでるよ。

でも、本来は山ほど大きいらしいんだが。

今は孔雀サイズになってくれてます。

茜のコケコッコーに合わせて、朝ピギャーと鳴いてます。

謎コラボ。

なんだか怪獣見たいな鳴き声です。

てか、神獣居てもコケコッコーやめないんだな、茜。

あいつの鋼の心臓は羨ましい限りだ。


夕日さんからの新情報。

新たな戦争が始まったそうだ。

ただ、この近辺では無く、別の大陸の方で。

なので、暫くは逃げてくる移民も増えるだろうと言う話だった。

とは言え、主要都市の有る大港からは、この地はかなり離れて居る。

なので、あまり関係無い話になりそうだ。

どうやらこの前のエルフや狐人の起こしたゴタゴタも、この話が遠因のようだ。

彼らも生きるのに必死なのだろうが、やり方をまちがえたのだ。

誠意には誠意が、悪意には悪意が返される。

私は幼いが、思考出来ない道具では無いのだから、キチンと相談して今後を決めれば良かったのだ。

そう、霧隠の人達のように。


一応、もしもヤバそうなら、霧隠の方々も此方への避難を勧めておいた。

私がまだ外部に出られない年齢なのを考慮すると。

下手な場所に立て篭もるより。

結界魔法が強い此方への避難の方が安全だからだ。

夕日さんは、最終手段として私の言葉を有難そうに頷く。

「ちっこいのに、そう言うところは親父さんにソックリだな。」

二カッ、と豪快に笑った。

結局、霧隠の人達の避難はこの半年後になってしまった。

大陸から、この国にも。

残念ながら、戦火が伸びた来たのだ。

そうして、私は運命的な出会いを経験する。

多分それが、チートてんこ盛りされた原因なのだと、少ししてから思った。

穏やかな日常が、じわじわと戦に傾き始めました。

では又。

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