二話
ゆきあは光に包まれ気づけば町中に居た。だが普通の街ではなかった。
町並みは古くまるで江戸時代のようでその上街行く人は猫耳や尾がついているのだ。
とっさに黒猫と茶猫の方を向くと黒猫は美しい女性へ茶猫は青年に姿を変えていた。
ゆきあは驚いて足の力が抜けてしまいその場に座り込んだ。
「おい耳がないぞ」「あれ人間じゃないか?」「はやく追い出せ」
周囲の視線が集まり騒がしくなってきた。
(茶猫)「ほら言わんこっちゃないよ」
(黒猫)「皆のものよく聞け!この娘は巫女になる資格をもっている」
(ゆきあ)「は?」
(ゆきあ)「巫女さん!?なにそれ聞いてないよ」
(茶猫)「ちょっと!今は黙っといて!」
(黒猫)「聞いて驚くなこの娘はあたしらが待ち望んでいた人間!」
(黒猫)「本日をもって音無ゆきあをこの国の巫女に任命する」
(ゆきあ)(なんで名字知ってるの)
「いくら流月様の言うことでも容認できません!」「人間が巫女などばかけています」
(ゆきあ)「名前、黒猫ちゃん名前流月っていうの?」
(茶猫)「あー!ゆきあちゃんほんと黙って!これ以上姉さんの負担を増やさないで」
(ゆきあ)「じゃあ茶猫も名前あるの!?ないなんて言わせなよ」
(流月)「茶猫は輝っていうんだよ。あたしたちは兄弟なんだ!」
(輝)「はぁーもう僕の名前知られたくなかったのに」
(流月)「まみんな!そゆことだからじゃーね!
(ゆきあ)「えちょまえ」
ゆきあは流月に手を強く引かれた。
(輝)「あ!姉さん待ってよ!」




