一話
ゆきあの日常は突然崩れた
(ゆきあ)「なんでなんで私をおいて行くの!」
突然現れた暗闇はゆきあの家をまたたくまにおおい消えていった。
そこにあった家は消え絶望に付したゆきあだけが残されていた。
すべてを失った。すべてが終わってしまった。そう思っていた。しかし目の前には一匹の黒猫が居た。
(黒猫)「あんたすごく不幸だね、あたしみたいだ。」
ゆきあはなにが起きているか理解できなかった。
(??)「姉さん?どうしたの?」
どこから現れたのかいつのまにそこには一匹の茶猫が居た。
(茶猫)「姉さん!?人間じゃないか」
(黒猫)「彼女は人間だけどすごく興味深いね」
(ゆきあ)「待ってよ待って待ってなんで猫が話してるの!?私とうとう狂った?」
(茶猫)「姉さんのせいでめんどくさいことになりそうだ」
(黒猫)「そうかい?面白くなりそうじゃないか笑」
(黒猫)「とりあえずあたし達と一緒に来ない?」
何もかも失ったゆきあには選択肢がなかった。えたいのしれない危険かもしれないものにすがる他ゆきあには道がなかった。ゆきあはしばらく止まっていたが静かに頷いた。
(黒猫)「さぁおいで」
(茶猫)「本当に連れてくの姉さん?」
黒猫は小さな宝石のようなものを吐き出した。そしてそれは大きな猫の化け物へと姿を変えた。そして猫の化け物は大きく口を開けた。
(黒猫)「ここに入るんだ」
(茶猫)「はぁどうなっても知らないよ」
ゆきあは振り返り今は何もない場所へ言った。
(ゆきあ)「行ってきます」




