間話 宗教史
この話は石原孝雄が死んでから150年後に出版された本の一部の話です。
伝説的偉人石原孝雄がなくなってから150年が経過した。
今回は宗教史について、述べて行こうと思う。
今から約51億年前人類が誕生した。
現在で言うところのジェストカン神聖国で誕生したと言われている。
ただ、そのころは知能は未熟で、魔法もまだ使えない。
故に生態系ピラミッドの最下層に位置していた。
食べ物も生き物の死骸を漁るか、骨髄をすするか、草を食べるかだった。
しかし、それから40億年が経過した頃、変化が起きた。
人類は火を使うようになった。
これは革命的だった。
人類は火の使用によって今まで食べることができなかった物も火を通せば食べることができるようになったし、外敵から身も守ることもできた。
そこから人類は、武器を作るようになった。
最初に作られたのは石を加工して作る槍のようなもの。
これによって、人類は今まで格上だった存在も倒せるようになった。
そして、文字を持つようになった。
これによって、個人の経験を全体に素早く伝えることができるようになったし、後世にも伝えることができるようになった。
魔法を使い始めたのもこの頃と言われている。
魔法発動時、魔法名を口にするが、これは文字が発明されたのが大きいと言われている。
魔法名を口にするのは魔法を最終的に安定させるためと言われているが、魔法名を言うという方法を広めたのは文字があったからこそだ。
文字によって、魔法は一般化したのだ。
そしてこの頃に世界最古の魔導書『アスト=ナヘルの魔導書』が書かれたと言われている。
この頃、人類は生存範囲を大きく広げたと言われている。
今までは平原での暮らしが主だったがそこから、森や山脈地帯にも生息するようになった。
森で生息する人類はやがて、五感が鋭くなり、聴力をあげるために耳が長くなったと言われている。
そう、エルフに進化していったのだ。
逆に山脈地帯に生息した人類は豊富な鉱産資源がら道具作りが得意になり、狭い坑道でも入っていけるように体は小さく、しかし力は強く、進化していった。
これが今のドワーフである。
それから約1000年が経過した頃、神が誕生したと言われている。
神はこの世界と別の世界の狭間で生活してると言われる存在で、多くが謎に包まれている。
神を見たという者はごく少数で、どんな姿をして、どんなものを食べるのかもかも、わかっていない。
何か生物から進化したのか、無から生み出されたのかもわからない。
しかし、確実に存在するのだ。
そして、そんな神は人間と接触した。
神は人間に信仰されることで、生きることができる。
だからこそ、水の神は人々に水の恩恵を与え、火の神は人々に火の恩恵を与えた。
これによって神々は人間から信仰されるようになった。
これによって人類はさらに生息地を広げ現在のフェアンベルゼン王国、ヴィクトワール王国、クライスト皇国でも生活するようになった。
しかし、そんな平穏は長くは続かなかった。
殺しの神が生まれた。
殺しの神は狡猾で、まず、人々を害する強力な魔物を大量に殺した。
次に、食料となる魔物も大量に殺した。
その際数十種類は絶滅したと言われている。
その殺した魔物たちも人類にあげることで信仰を得た。
その力は絶大で、多くの神を凌駕する程だった。
間違いなく、世界最強は彼だった。
しかし、そこからが凄惨だった。
まず、殺しの神は他の神々を殺した。
どんな理由があって殺したかは分からない。
もしかしたら、理由なんてない、本能なのかもしれない。
誰も止めることはできず、神も人間も大量に殺された。
しかし、人間が殺されれば信仰されなくなる。
殺しの神はだんだんと力が衰えていった。
そこで殺しの神はある決断を下す。
神も人間も魔物も何もかも道ずれにして自滅する、というものだった。
奇跡的に、殺しの神の力は衰えていて、全滅は避けることができた。
しかし、それでも神のほとんどと人類の3分の2が亡んだ。
その壊滅させた方法がどんなのだったのかは今でも解明されていない。
一連の事を「人神の戦争」という。
こうして、神は転生の神と闘いの神の2人しかいなくなった。
そこで、この2人の神は人類とある約束を交わす。
それは「今後必要最小限の接触しかしない」というものだ。
まず、転生の神は異世界から人間を転生させ、その人間に強力なスキルを持たせることで、転生者から信仰を得る。
これによって生きていくことにした。
一方闘いの神は人間に信仰してもらうために宗教を作った。
闘いの神は人類の絶体神となった。
こうして生まれた宗教がグレイル教である。
そして、約束によりその宗教を広めるためにできた組織こそジェストカン神聖国だ。
その際、信仰してもらっているお礼にもし、ジェストカン神聖国にっ危機が迫った時は闘いの神が全力をもって危機を打ち砕くことを約束した。
こうして、ジェストカン神聖国ではグレイル教が有名になった。
一方でまだ「人神の戦争」が行われる前の多くの神がいた時代に移住したフェアンベルゼン王国やクライスト皇国の人たちはジェストカン神聖国であった事つまりは「人神の戦争」を詳しく知らなかったため、いまだに万物には神が宿ると考える、アニミズム的な考えが一般化しているのだ。
コルセア文庫 フランク・フェルナー作 「宗教史」




