『戦争の天才』は国際会議に出席する!
城を出発してから一週間ほどで目的地に着いた。
今回会議が行われる場所はヴィクトワール王国の北東部の都市、パネンだ。
ヴィクトワール王国第二の首都と呼ばれ非常に華やかな街だ。
そんな街の中央にあるパネン議事堂と呼ばれる建物で行われる。
「陛下、議事堂が見えてきましたね」
ハベルゼンが馬車の窓から身を乗り出さんとする勢いで景色を見てそう言った。
その姿はやや興奮しているような見える。
「興奮しているのか?」
「お恥ずかしながら、外国は初めてですので」
ハベルゼンは確か齢22。
基本的には冷静で仕事ができるので大人びて見えるが年相応なところもあるのだな。
そんなふうに思っていると、馬車が止まった。
どうやら議事堂に着いたらしい。
私たちは馬車を降り、案内人の指示に従い中に入った。
入ってすぐ目に入ったのは彫刻の数々。
人やモンスター城など様々だが、どれも躍動感があり、非常に写実的だ。
私は芸術さっぱりだが、それでもなんとなくの凄さは伝わる。
そんな彫刻に見惚れながら5分ほど歩いたところに大きな扉があった。
左右には騎士が剣を構えながら直立不動で勇ましく立っている。
「本日の会場はこちらになります」
案内人はそういって騎士に扉を開けるように指示を出す。
騎士は扉に手をかけ、ゆっくり扉を開け始める。
「フェアンべルゼン王国国王石原孝雄陛下が到着されました」
騎士はそう言って扉を開けきった。
中を見るとすでに4人の国王が座っていた。
そしてその左後ろには各々の護衛が立ったいる。
どうやら私は最後だったようだ。
「すまない、待たせてしまったかな」
私はとりあえず謝っておく。
「いやいや、そんな事はない。私達も今来たところだよ」
細身で白髪の男がそう言った。
顔つきは穏やかで、近所のおじいさんと言った感じだ。
確か齢71歳だったかな。
卓上の会議用席札にはクライスト公国と書かれている。
この人がクライスト公国国王なのか。
確か名前は『エルベルト・クラッソ』
武芸に優れかなりの武将だと聞く。
私は軽い会釈をしながら席に座った。
「それでは、会議を始めるとしようか」
そう言ったのはヴィクトワール王国国王『アルノー・ワノ』だ。
小太りの中年といった感じで頭皮はすでに禿げ上がっている。
衣服は豪華絢爛で手には多数の装飾品見える。
今回の議長国だ。
「今回の議題は、察している者も多いと思うが各国貿易赤字に悩まされているこの現状について話し合っていきたい」
いきなり本題がきたか。
これは要は我が国に対する批判だ。
「まずヴィクトワール王国では現在フェアンヴェルゼン王国との貿易をしているが、我々が原料を輸出し、それをあっちが加工して我が国に売りつけるせいで金は失うばかりだ」
そう言うと彼はエルベルトのほうを睨んだ。
エルベルトはそれを察知し話し始める。
「我が国も薪を買い叩かれ、布を買わされた。そのせいで国民は凍えながら生きている。これは早急になんとかしたい」
ただ、そういう彼の顔はどこか浮かないように見えた。
なんというか、言わされている、という感じだ。
予想はしていたが、これは会議というより裁判だ。
我が国は産業革命による利益を独占している。
それを他国が許すはずもなく、その恩恵を自分達が預かりたいがための場所がここだ。
全くもってくだらない。
「おそらく他の国も布や鉄を売りつけられ、薪や原料を買い叩かれる、であってますかな?」
アルノーが辺りを見てそう言った。
各国はそれに対して首を縦に振った。
それを見て、貼り付けたような笑みを浮かべながら今度は私を見て、話しはじめた。
「どうでしょう。私たちは皆が幸せになる事を心から願っているのです。ですが、現状ではとてもとても幸せとは言えない状況です」
そう言ってアルノーは涙を拭くような動作を見せた。
涙を流しているようには見えなかったが。
「どうでしょう。この元凶ともいえる貴国の蒸気機関とやらの技術を我々にも使わせてくれませんか?」
「断る」
私は即答し、その提案を鼻で笑った。
「我々に利益がない。これ以上布を作る国ができたら売る場所が無くなってしまう。この2つの理由より却下させてもらう」
そういうとアルノーはあからさまに不機嫌な態度で私を見た。
「では、我々の民が貧しさに苦しみ、日々が生きるか死ぬかの瀬戸際にあるというのに、貴国は、いや、君は同じ人としてそれを見捨てるのか?」
なるほど、情に訴えてきたか。
ただ、私の返答は決まっている。
「そんな事は知らん。それは貴様に能がないから国民が貧しくなるのだ。私は私の国の民以外を気にかけたりはしない」
それを聞いたアルノーは憤慨した。
「貴様、人を見殺しにするとは人として最低だな!」
「見殺しにしているのはお前だろう。国王ならば策を講じよ。それができない無能であるのなら王を辞めてしまえ」
私は冷静に淡々とそう答えた。
アルノーは怒髪天を衝き、鬼の形相で私を睨んだ。
「貴様、私を侮辱するのもいい加減にしろ!」
「待ってください!」
一触即発、そんな状況の中間に入った者がいた。
ジェストカン神聖国女王『イザベル・シード』だ。
「2人とも落ち着いてください。神はこのような不毛な争いは望まれません」
神とはグレイル教の絶対神の事だろう。
「石原殿、神は平等になる事を望まれています。どうでしょう?技術を我々にも渡してくれませんか?」
その声は優しく、まるで私を包み込むような声だ。
「断ると先程言ったはずだ」
私は即答した。
それに対して彼女は笑顔のままこう返した。
「それですと、神の御名のもと神罰が下ってしまいます。私のこの意見は神の意見でもあるのです」
怪しい信仰宗教だろうか。
全くもってその神の声というものは信用ならない。
「生憎私はグレイル教の信者ではない」
「信者かどうかは関係ありません。神の言葉は絶対なのです」
どうやら信仰の自由というのは無いようだな。
私は日蓮主義者だ。
異世界に仏の話があるかはわからないが、それでも今更訳のわからない宗教に改宗するつもりはない。
「そんなに神、神と言うならここにその神とやらを連れてこい。そして私の目の前でその神罰とやらを下してみろ」
「それは神に対する侮辱です。決して許されません。発言を取り消しなさい」
ここに来てようやく優しい声に少し怒りが見えはじめた。
「そんな事もできないなんて貴国の神とやらはどうも心が狭いようだな」
私は更に淡々と彼女を煽ってみる。
「貴様!我らが神を侮辱するのは到底許されるものではないのです!」
イザベルは憤慨した。
先ほどの優しい口調とは正反対だ。
ここで私は一つかねてから考えていた提案をする。
「私から一ついいだろうか」
「断る!」
「結構です!」
アルノーとイザベルに否定されてしまった。
会議に来たのに話し合いもできないとは。
「まぁまぁ、話ぐらい聞いたらどうだ?」
エルベルトがそう言って2人を宥めてくれた。
それを聞いて2人ともエルベルトの方を睨む。
「それで、提案とはなんだ?」
エルベルトはそれを無視して私に話しかけた。
「提案、とは経済軍事同盟についてだ。私が提案する『大陸同盟』に加入してくれれば蒸気機関を条件付きで貸与しよう」
「それでその条件とは?」
エルベルトが聞く。
「まず、鉄道を各国に敷かせてくれ。現在鉄道は我が国でしか敷かれておらず、国同士での物流は流動的とはいえない。なのでそれを流動的にしたい。次に共同研究の場が欲しい。優秀な人材は各国がバラバラに使うより、まとめた方が効果的だ。最後に加盟国による連合軍の創設。これは対外戦争、内戦問わず加盟国で争いが起きたら連合軍を動員して対処する、というものだ。以上条件は3つだ」
これは前世の欧羅巴連合を元にしている。
これを聞いてエルベルトが質問する。
「質問なのだが、各国を跨いで鉄道を敷けば、貴国にばかり人が移住するのではないか?」
確かに今のままではそうかもしれない。
たが、各国が自分たちの強みを活かせばそんな事はないと思っている。
「いや、そんな事はない。各国には各国の強みがある。例えばクライスト公国は石炭をはじめ鉱石がたくさん取れると聞く。それを更に開発すれば我が国とは違う方向の強みがあると確信している」
「だが、恥ずかしながら我々にはそのノウハウがない」
「だからこその同盟だ。我が国が支援しよう」
「なるほど、確かに魅力的ではある」
エルベルトという男は物分かりがいい。
他国の王は自分のプライドしか考えていないがこの男からは国を発展させたいという意欲を感じる。
「他の国の方々もどうですかな?」
私は他の、特にアルノーとイザベルに向かってそう聞いた。
「断る」
アルノーは即答だった。
「そんなものは貴様の国の属国になれと言っているようなものではないか。支援などと称して我々を弱体化させる気だろう」
「そんな事はない。あくまで支援であって聞くも聞かぬも貴国次第だ」
「それにそもそも蒸気機関の貸与というのが気にいらん。貴様ごときが偉そうに我々に貸し付けるなどふざけているだろう」
まさかここまで傲慢だったとは。
おそらくアルノーは我が国を自国より下に見ている。
我が国より農作物が取れ、豊かで、兵の数も多い。
それゆえにだろう。
「蒸気機関は我々が開発したものだ。それを貸すだけでも御の字だろう?」
アルノーはそれを聞いて邪悪な笑みを浮かべた。
そしてニヤニヤしながら話はじめる。
「貴様は何か勘違いをしてないか?確かに蒸気機関は素晴らしい。莫大な富を得る力があるのは間違いない。だが、所詮どんなもの力がなくては奪われるのだ。それは歴史が証明している。我が国には12万の兵がいる。それに比べて貴様の国はたった3万の兵士しかいないと聞く。もう言わなくてもわかるかな?」
なるほど、今度は武力をちらつかせてきたか。
まぁ、当然と言えば当然だ。
力で奪うのは話し合いによる合意より楽だからな。
ただ、これに関して私は反論させてもらう。
「では貴様は虫を潰すとき、自分より数が多いからと言って恐れるのかね?」
「ほう。では、我々の軍は虫だとでもいいのかな?」
「あくまで例え話だよ。ただし、戦いは必ずしも数では決まらない。もし兵の数のみで優越に浸っているのなら、それは怠慢というものだ」
「ならば我が国と戦うか?」
「大いに結構」
「今更辞めてくれと懇願しても知らないぞ」
「構わないとも。勝つのは我が国だ」
するとアルノーは勢いよく立ち上がった。
そして机を叩きながら、
「ならば一ヶ月後に貴国に対して宣戦布告をさせてもらう!」
と言った。
そして笑いながら会議室を出た。
するとイザベルも立ち上がり私の方を見た。
「神による神罰が下らんことを」
そう言って去っていった。
あれが神の代弁者の言うことなのか....
さて、私も出るとしよう。
国に帰って戦争の準備をしなくてはいけなくなったからな。
私は席を立ち上がり、残った2人に礼をしてその場を去った。
そして長い廊下を抜け、馬車に乗る。
「本当に大丈夫なのですか?」
馬車に乗り込んですぐ、ハベルゼンが不安そうに聞いてきた。
ハベルゼンの心配はもっともだ。
従来通りの武器、戦術であれば負けるのは当然だろう。
だが、今の我々は違う。
相手が敵に対して剣を振るのに対して、我々は敵に対して銃弾を撃ち込むのだ。
「ああ、問題ない。必ず勝つさ」
そうして馬車を走り出そうとした時、議事堂から人が2人ほど走ってきた。
「待ってくれないか!」
よく見てみると、走ってきたのはなんとエルベルトだった。
私は馬車を降りてエルベルトの方に向かう。
エルベルトは私をみるなり
「少し話がしたい」
と言った。
それはどこか焦っているようだった。
「ああ、構わないとも」
「少し場所を変えたいのだが、いいかな?」
場所を変えたいとなるのと、何か重要な話のだろうか。
「どこでも構わないよ」
「では、ここなんかどうかな?」
そう言って、住所の書かれた紙を渡してきた。
どうかな、と言われても住所だけではどわな場所かはわからないのだが....
すると、紙を渡してすぐ、エルベルトの従者がエルベルトを叱った。
「エルベルト様!そこはダメだと言ったじゃないですか!」
その従者は黒髪で背が高く、騎士の格好をしている。
ただ、一番目を引かれるのは真紅の目だ。
恐ろしくも美しい、そんな目をしている。
「石原陛下、大変失礼いたしました」
そう言って従者は私から紙を回収しようとする。
一体何がダメだったのだろうか。
「この紙の何が問題なのですかな?」
「いえ、その店は大衆酒場でして....」
なるほど、確かに国王同士の話し合いの場所ではないな。
だが、私個人としては別にいいと思う。
この街は比較的治安がいいので正体を隠せば命の危険もないだろう。
「私は構わないよ。ああいう活気のある場所は好きだ」
それを聞いたエルベルトは明るい顔をした。
「おお、それでは夜にお待ちしております!」
そう言ってエルベルトは去っていった。
「陛下が大変失礼いたしました」
従者はそう言って深々と頭を下げてエルベルトの方に走っていった。
そしてエルベルトに追いつくと、遠くからでも聞こえる声量でエルベルトを叱っていた。
「エルベルト陛下の従者も大変そうだな」
「そうですね....」
私とハベルゼンは苦笑いをした。
―――
その夜、わたしは指定された場所に入った。
入ってすぐ、酒臭い匂いと肉の匂いが部屋全体に充満しているのがわかった。
席を見渡すと、元気よく手を振っている老人の姿が見えた。
間違いない、あれがエルベルトだ。
私達はエルベルト達と同じテーブルについた。
「石原陛下は何を飲まれますかな?私のおすすめはこのエール。麦のいい香りが最高だ」
「すまない、私は酒もタバコもやらないのだ」
「そうなのか。それは残念....」
そう言ってエルベルトはあからさまにしょんぼりとした。
「それで、単刀直入に聞きたい。何の用かな?」
私はいきなり本題に切り込む事にした。
会議でこの男はどうも私に敵対する意思がないように感じた。
何か事情があるのだろうか。
エルベルトは一息ついた後話し始めた。
「私はあの会議で、フェアンベルゼン王国と敵対するようにヴィクトワール王国から圧力をかけられた。だが、私としては貴国と敵対したいとは思っていない」
やはりそういう事か。
クライスト公国は名前の通り元々はヴィクトワール王国の諸侯によって治められていた国だ。
今はヴィクトワール王国から独立し一応は独立国家として主権は国王が持っている事になっている。
が、まだまだヴィクトワール王国の下として見られる事が多く、完全に独立してるとは言えないのが現状だ。
「こんな事を言ってはいけないのかもしれないが、貴国が戦争に勝つことを心から祈っている」
なるほど、伝えたい事とはこの事だったのか。
確かに議事堂の前でそんな発言はできないな。
ここで私は一つ提案してみる。
「では、同盟を締結しないか?勿論、我が国がヴィクトワール王国に勝った後にだ」
会議で提案したあの同盟だ。
我が国がヴィクトワール王国に勝った後なら同盟締結に伴う不利益も少ないはずだ。
ただ、エルベルトはその言葉を聞いて、浮かない顔をした。
「私としては、是非結びたいと思っている。だが、私はおそらくその頃にはいないだろう」
どう言う事だろうか。
確かにエルベルトは歳をとっているが、具合はいいように見える。
まだ死ぬような感じはしない。
「それはどういうことだ?」
わたしは質問してみる。
それに対してエルベルトはどこか物悲しい顔で答えた。
「我が国には、リノ・バルデスという公爵がいる。彼は私より力を持ち、おそらく近いうちに謀反を起こすだろう。私よりも兵力がある上、彼の治める領地は国の中でも一二を争うほど豊かな農耕地だ。戦ったら間違いなく負けるだろう」
なるほど。
つまり内戦が起こった後、負けて処刑されるということか。
エルベルトは国民からの支持が厚い。
この時代にしては珍しく、国民を思った政治をしてきたと聞く。
減税や公共物の整備なんかをしてきたらしい。
だが、それは貴族にとっては利益少なくなるという事だ。
それをよく思わない貴族はたくさんいるだろう。
そしてこの世界は貴族社会。
貴族の支持を得られなければ国は成り立たない。
自分より力を持った貴族がいるなら尚更だ。
「事情はわかった」
「そういう事だ。同盟締結ができなくて申し訳ない」
国益という面からしてもエルベルトを見殺しにはできない。
我が国に対して数少ない有効的な人物は是非とも生かしたい。
「エルベルトは内戦をする気なのか?」
私はエルベルトに質問する。
「いや、おそらく圧倒的な兵力差で負ける。となれば無謀な戦で国民を犠牲にするより、潔く投降した方がいいだろう」
なるほど、国民を思う、エルベルトらしい話だ。
「では、我が国に亡命しないか?」
わたしは一つ提案してみる。
「いや、国民をおいてわたし一人逃げるなど....」
「だが、エルベルト以外にあの国を豊かにできる人はいないと私は確信している。内戦の敗北が確定している以上、逃げるのが得策だ」
「だが、それでも国民の前で逃げるなど、国王としてのプライドが許さない」
そういうエルベルトの目は据っていた。
死を確かに覚悟した上で自分の芯を曲げない、武士の目にそっくりだ。
確かにエルベルトの言う通りだ。
国王としてのプライドがあるのもわかる。
国民を思う彼なら尚更だ。
だが、それを守って何になる?
その後の国民の生活なんていうのは分かりきっている。
私は少し興奮しているエルベルトに対して、冷静に質問する。
「では、死んでどうする?」
エルベルトは複雑な顔をした。
「確かに筋を通すなら処刑が一番だろう。だが、それで国民は豊かになるのか?たとえ内戦で負けて逃げようとも、我が国で力をつけて、国を取り返そうとは思わないのか?最後まで戦う意思が貴様にはないのか?」
「私は.....」
エルベルトは悩んでいるようだった。
「処刑されるのは国王として筋は通っている。だが、私から見ればそれは一種の『逃げ』だ。国民を真に思うなら、たとえ醜くても、国民を裏切ったと捉えられても、戦うべきなのではないか?違うか?」
そこから1分以上、エルベルトは沈黙した。
下を向いてはいるが塾考しているようだった。
私はただ、エルベルトをじっと見つめた。
そして決意を固めた目で私を見た。
「わかった。亡命しよう。どうかよろしく頼む」
そう言ってエルベルトは深々と頭を下げた。
「勿論だ。必ずその命を守ると誓おう」
こうして我々は打ち合わせをした。
まず、おそらく近々挙兵される事が確定している。
挙兵してすぐエルベルト軍は速攻で降伏する。
そして国民に対して魔法を使って国内中に届くようにして演説をする。
そこで現状では太刀打ちできない事、負け戦をして無駄な死人を出したくない事、必ず帰ってくる事を伝える。
そしてそのあとは全力で我が国に向かう。
なんというか、前世のマッカーサーのようだ。
是非ともアイシャルリターンと言って欲しい。
こうして、大雑把ではあるが亡命計画が完成した。
そのあとは夜が更けるまで四方山話に花を咲かせた。




