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とんでもないプレゼントと、とんでもなくおいしいご飯♪♪

作者: ソウ マチ

ご飯、食べてます?


白いご飯♪ ツヤツヤご飯♪ たきたてご飯♪ 

銀シャリ☆ 銀シャリ☆ 銀シャリ☆


炊きたてご飯を口へ放り込むと気持ちが「ほんわぁ~♡」ってなりませんか? あったかい白米さえあれば、いつでも美味しい食事になります♪


普段は小さなお鍋で、一人分のご飯を炊きます。直径18cmのテフロンのお鍋で、3膳くらい炊く。量が少ないので電気炊飯器だと炊けないのです。ジャーを置く場所もないですし。お鍋ならちょっぴりのお米でも炊けますし、すぐにできます♪ 水や火の加減が慣れるまでは大変ですけれど、コツをおぼえたら大丈夫です♪

ガスで炊いたご飯も美味しいのですけれど、最近は圧力鍋に挑戦しています☆


まだ上手にできないのですけれど圧力鍋で炊くとですね、ご飯が「もっちいぃ~♡」ってなるのですよ!

普通の白米って噛むと「ほんわん♪」ってなりますけれど、圧力鍋で炊いた白米は「もっちいぃ~♡」ってなります♡ ぜんぜん食感がちがうのです! まだ水加減がわからなくて上手に炊けていないにも関わらずあまりにも美味しいので、3食分のつもりで炊いたお米をぜんぶ食べてしまった……! 


水加減やコツはネットにたくさん公開されているので、ぜひお試しください♪♪


〇とんでもないプレゼントの話


40年ほど前の話です。細かいシーンはちゃんとおぼえていたのですけれど、特にヘンだと思わなかった。それが昨日、急に「これ、ヘンだよな!?」そう気付いたので書きます! なぜ今までヘンだと思わなかったんだろう??

 

40年ほど前に両親が家を購入しまして、団地から一軒家へ引っ越しました。新築だったので庭木もないし、塀もなかった。家を買った両親はとても誇らしげでしたし、広い部屋になったわたしも大喜びしていました。


ある日の夜、家族で「八時だよ!全員集合!」を見て大笑いしていると、玄関のチャイムが鳴りました。土曜日の夜遅くに、いったい誰だ!? 母親がドアを開けると、そこには父の母(わたしの祖母)と見知らぬおじさんが立っていました。祖母は当時、北九州市の小倉に住んでいたので、水巻町まで来ることはほとんどなかった。それなのに急に訪ねてきたのです。そして祖母とおじさんが立っている玄関先は、ライトで昼間のように明るかった! なんで!?


母 :お義母さん、どうしたとですか?

祖母:この人ね、造園屋さん♪

おじ:こんばんは!

祖母:庭に置く石を買ったんよ♪ 100万円分♪

母 :ひゃくまんえんっっっ!?

祖母:だから届けに来たんよ♪

母 :ちょっと待ってください! すぐにノリオさん(仮名・わたしの父)を呼びますから!


出てきた父もビックリです!


父 :母ちゃん、なんで石なんか買ったんや!?

祖母:うふふ♪ 引っ越し祝い♪ 

父 :そんなこと急に言われても!

おじ:クレーンで石を降ろすけん、場所を教えてくれるかね!? 重たい石やけん、置いたら二度と動かせんばい! 置く場所は慎重に決めりいっちゃ!

父母:そんなこと、急に言われても!!


人の頭くらいの石は、100個くらいありました。花壇の縁石にするらしい。

そして畳半分くらい、厚さ5cmくらいの乳白色の四角の石が2枚。通路に置いて踏み石にするらしい。重さは一つ、200kg(!!)くらいでしょうか? 墓石より確実に重そう!

そしてメインは、赤っぽい岩と青っぽい岩でした。岩です。ww 石と呼ぶにはデカすぎる。ww


一つは単身者用の小さな冷蔵庫くらいありました。大きさが小さな冷蔵庫と言っても、岩です。ww クソ重たい!! 一度据えたら、二度と動かせない!! 両親は慌てながらも話合って、置き場所を決めました。ところが庭には、クレーンが入れない! 小さな家の小さな庭ですから、4トンのクレーン車が侵入できないのです! 


おじ:庭には置けんねぇ! 玄関前しか置けんばい! 


玄関前なんて、ネコの額みたいに狭い場所です! でも他に置く場所がないので、そこへ置いてもらった。


おじ:一番大きい岩は、どこに置くとね?


なんと! さらにデカイ岩が待ち受けていた! 荷台に載った岩を見て、両親とわたしは目を丸くしました! 家族用の冷蔵庫くらいある!! 


おじ:どこに置いたら、いいとね?


父母:置く場所なんてないですよ!!

おじ:でも置かんと、おいちゃん小倉に帰れんっちゃ! 場所ば決めちょくれ!

父母:そんなこと言っても!!

おじ:さあ! 教えちょくれ! もう夜遅いけん、帰るばい!!


ヤケクソになった父が「ここに置いてください!」そう言って玄関のドア前を指しました。


母 :パパ!? そんな所に置いて、だいじょうぶ!?

父 :ダメやったら、後で動かすばい! ここに置いてください!


庭師のおいちゃんはニコニコしながらクレーンを操作して、冷蔵庫みたいにデカイ岩を置きました。そしておいちゃんと祖母は、ニコニコして帰ってゆきました。作業は1時間もかかりませんでした。部屋へ戻ったら、まだ「八時だよ! 全員集合!」がテレビに映っていましたから……。


そして案の定、巨岩たちは物議を醸しました!! そりゃそうだ! せまい場所にデカイ岩が2個もあるんだから!! 家族で力を合わせて押してみましたけれど、2つの岩は1mmたりとも動きませんでした……。そうですよね。動くわけがない!! 不可能です!!


動かない岩にあきらめた結果、うちの門からドアまでの通路は、ものすごくヘンな道になりました。フツーは門からドアまで一直線ですけれど、その線上にデカイ岩が居座っているので直進はムリです。門から回り込んで、2つの岩の間を通ってドアにたどり着くという……。門からドアまで直線距離なら2mくらいですが、遠回りするので8mくらいあった……。


そもそも家は、洋風の白い家でした。両親も洋風な庭を作るつもりだったと思います。そこへ純和風の岩や石がゴロゴロ……!! どう足掻あがいても洋風は無理です! 家は洋風、庭は和風……。なんとも珍妙な眺めになってしまったのでした。


当時は小学生だったので、突然持ってこられた引っ越し祝いも「そんなもんかな?」そう思っていたのですけれど、よく考えたらとんでもないプレゼントでした! もし私が両親の立場だったら、持ち帰ってもらうか、後日に置く場所を変えてもらったと思います! うちの両親、どうしてそのまま置いておいたんだろう?? そもそも狭い玄関前に巨岩が2個て、おかしいやろ!! 


その後わたしは結婚して家を出て、親も引っ越したので、その家は別の方がお住まいになっています。あの岩は今でもあそこにあるのかなぁ? あるなら会ってみたいなぁ~、ときどき懐かしく思い出すのでした。


でもどう考えても、迷惑なプレゼントでした……。

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― 新着の感想 ―
[良い点] >40年ほど前の話です これは……長く続く好景気で、日本人のいろんな感覚が狂っていた頃のお話ですね! これが後に始まるバブルの夜明け!? 文字通りにスケールが大きい!! [気になる点]…
[一言] 石かぁ……風流だなぁ……と一瞬思ったのですが、大きさと数の桁違いさに笑ってしまいました。 おばあちゃん、良かれと思ったんでしょうね……笑。 姫さまのお話に出てくる岩を思い出しました(´ω`*…
[一言] いとこの家にもあったなあ……岩… 工場と家の境目くらいに(仕切りではありませんw 引っ越し祝いとしてはとてもゴーカイというか…つおい どうして即決させた…と遠い目になりました ごはん,家…
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