ランキングは評価の手抜きの表れだ
同じ事ばかり書きやがってとなると思う。その点つまらないのは否定できない。私の中で2つあって、実際視点の違う豊富な考えと言うのがある。だがそれ以外に上手く表現できないというのがある。その場合何度も同じこと書いてしまう。自分の中では分かってるんだけど、それをどうも伝える部分に欠陥があるという場合は、新しい発展によって出てくる話ではない。
これは同じ事ばかり書きやがってと批判されて当然だと思う。初期から言わんとする点は全く発展が無い。だが表現はとても良くなってきた。新たにヒューリスティックと言う言葉を得た。これで満足していたのだが、これ自体は良いのだが、一例ぐらいは上げられると思う。えーっとこの言葉の意味が重要になるけど。
これは、そもそも具体的に一義的に語れるような言葉じゃない。そういった上手く伝えられない複数の思考行動を1つの言葉にするとこの言葉になる。アイデンティティぐらい使いにくい言葉。間違ってないが分かりやすいか?と言うと分かりにくいものを1つの単語にするならってものにすぎない。
ヒューリスティックの話をする前に以前書いた最大公約数の話が関わってくる。同じ話だがすぐすむので書いておく。皆が面白いと投票して最大の数を集めたものはある集団の最大公約数の面白いであると言える。ここまでは良いだろう誰でも思う事だ。ヒューリスティックは本当にそうか?って話につながっている。
最大公約数を求めるにはすべての作品を万遍なく読んでいなくてはいけない。しかもだ読んで数ページでブラバするなんてのは話にならない。それで何が分かるんだというんだ!ってここだ。これこそがヒューリスティックなんだ。分かるものがあると、だがそれは本来万遍なく読んだ評価とある程度近くなるって個人的な経験則による推測にすぎない。
そういった個人的な判断を下すための様々な経験則をヒューリスティックと言う。まるで意味のない物もある。例えば曲がり角を右に曲がると不幸が多いとするとそれを確率的に避けようとする。なるべく右に曲がらず遠回りするとか。ジンクス的なものになるが、一応不幸を経験してる。ただこれただの確率論にすぎない。間違ってるか?正しいか?じゃない直感的な判断の総称になる。
ただここではある程度正しいとする。だが万遍なく読んだ判断に比べるとその精度はどうしても落ちるだろう。このずれによって実際は最大公約数にならないと言ってるんだ。
なろうのランキングは端的に言ってしまえば、読者の評価の手抜きの反映となる。ただある程度この判断は正しいので全くのでたらめではない。真の値があるとするとそれとはずれてるのじゃないか?ってのが肝で、それを分かりやすくいったのが、読者の評価の手抜きって言葉になる。
私が不快なのはアニメ視聴者がなろう読者はアホの集まりなんじゃないか?みたいに言われることだが。じゃお前ら実際文字で読んで判断しろよ?ってなる。多分近い結果になる。皆手抜きするんだ。だってアニメもそうやって見てるから。鬼滅の刃のヒットの根底にこれがあると思ってる。
ジャンプの中で初期のうちに読者がかなり限定的になってしまったため話題性が全くなくなったためだろうな。ジャンプのシステムはなろうと全く同じなので同じ欠点を持つ。早い段階で自分の中の面白さを刺激しない作品はさっさと対象外にされやすい。なろうはそれが極まって、ジャンルの偏りタイトルの長文化などすでに中身すら見ないって現象まで突き詰めてる。
アニメ視聴者に不快なのは、お前らこの評価って作業せずにアニメ化されたもの見てるだけじゃないかっていら立ちだ。正直に言えばランキングがなろうの読者の最大公約数的な面白さになってるのか?私は疑問がある。ただ全くのでたらめじゃないのは配信で調子がいい。これもからくりがあるんだ。
配信って基本定額制が多い。一旦払ってしまえばあとは無料の対決と仕組みがすごく似てる。特に新作の週間だけ無料ってシステムは多い。そうなってくると吟味するって形じゃなくなってくる。無料ゆえの選択ってのがなろうにはあふれてる。じっくり判断しないんだ。このシステムの近さがなろうアニメ作品が上位に来る理由の1つじゃないか?と見ている。
結局内容の面白さより受け手のヒューリスティックを探る方が大事じゃないの?と見えてくる。おそらくネット小説の本質はそっちの方が重要だと思う。実際は読者がまんべんなく呼んでくれれば解決するのだが、それを強要するのはどうかと思う。そうなるとティッシュ配布のようなものに近くなる。ただでもいらねーーからティッシュつけますってマイナスの概念が出てくる。
0に近づけるほど人は寄ってくるが、もっと寄せるには供給側が逆にマイナスになってしまう。無料で評価してもらえるってのはとても価値のある事なんだ。評価してもらって何の得があるのか?と言うと無いんだけどね…。ただそれは作り手の都合にすぎないので受け手にとっては基本面倒な作業になる。それを埋めるのが読んで面白いって利益になる。
読んで面白い人が評価するって多分怠惰な評価者になるというのが結論になる。
じゃ評価システムが悪いのじゃないのか?と必然的に出てくる。私もそう思う。何かしらの工夫は考えた方がいい。供給側もタダで評価してもらってるって手抜きを見せてるのだから。これはカクヨムで強く批判されたが、角川でコンテストの下読未作業って、多数の応募作を大体絞るための下請け評価作業がある。
これをネット読者にやらせてるのじゃないか?って批判があった。まあギブアンドテイクなのでこれは言い過ぎとは思っていたが、この批判にも一理ある。ずれを少なくするような工夫はやはり運営側が考えるべきなんだ。そうしないとマナー違反も良いところの長文タイトルとかああいったものしか出てこない。
実際の内容の面白さじゃないんだから、作者の努力不足のように言われても意味がなと思う。
実際ずれがどれぐらいあるか?は分からない。
ちなみにジャンプとの違いは、2つ編集がスタートに関してフィルターを設けてるから自由な作者の競争ではない。次に女性読者の比率が高い。なろうも恋愛はそうだろうが、あれは逆に男性に侵食されてると思う。異世界ファンタジーが偏って男性読者比率なので、ある意味異世界恋愛は異世界ファンタジーのジャンル詐欺になってると見てるんだ。
元の異世界ファンタジーにもっと女性比率が高くならないとジャンプには内容で近くならない。
何といって良いのか、読者が直接評価者になるといびつな構造になる。この選択の中にランキングをそのまま利用する読者もいることを含めたらいびつさはもっとます。いわゆる人気が人気を呼ぶって構造になる。どんどん万遍なく読んで評価する評価者が減ることになる。ある種の矛盾を感じる。読者は楽しみながら評価した結果、楽しみの最高点が落ちる作品ばかり評価することになる。
運営からすると楽しながら勝手に素晴らしい作品を押し上げるシステムなんて夢の話だという事だ。お前らもその動機があるんだから、ちょっとは努力しろと言いたい。