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転生したら蝶でした。  作者: おとのそうくつ
16/43

蛙ホイホイとLvup

 どうもみなさん。

 青虫です。

 今私は湖に来ています。

 何をするかって?

 それはもちろん。

「ゲェコ」

 蛙ホイホイです。

 ステップ1、蛙に近づき死なない程度の目立つ傷をつけます。

 ステップ2、蛙の視界に入り他の蛙を呼ばせます。

 ステップ3、殺します。

 ここで注意。

 最初にであった蛙は殺さないようにしましょう。

 したら耳が死にます。

 丁寧に気をつけて殺していきます。

 あ、やべ。

 最初の蛙が多分出血多量で死んだ。

 よし、逃げるか。

 全力ダッシュで湖から離れる。

 大声量の合唱が聞こえてきたところで丁度蛙の歌の五月蝿い圏内から離脱でき鼓膜の破滅は免れた。

 うーん。

 どうやって最初の蛙を殺さないようにしたものか。

 傷つけないと場所がわかんないんだよね。

 でも傷つけたら出血多量か何かで死んじゃうんだよな。

 多分。 

 そうだ。

 一目でわかるような蛙で集めればいいんじゃないか。

 私、天才かもしれない。

 はい、ごめんなさい、調子乗ってました。

全然天才なんかじゃありません。

 だけどなー。

 多分あんまりいなさそう。

 この前集まった蛙って全部紫だった。

 つまり湖には紫蛙しかいないか、もしくは同種のみ呼び出すだけなのかもしれない。

 まあ実験が必要だけど。

 偶にゲコゲコ鳴いている紫蛙を避けながら湖の周りを散策する。

 しっかし本当にLvが上がらん。

 未だにLvは12だし闇魔法のLvも未だに4だ。

唯一、呪魔法だけLv5だけど他のスキルも上がらなきゃ意味が無い。

 蛙ホイホイでLvが上がればいいけど多分上がりそうにないな。

 理由?

 そんな気がするからだよ。

 遅い速度で歩いていると向こうの方に緑の何かがいるのを見つけた。

 あれは、、、普通の色の蛙だ!

 緑の蛙がこんなにも安心するとは、、異世界って怖い。

 さあ泣け!喚け!仲間を呼べぇ!

「ぶひっ!」

 ぶ、ひ、だと?

『『『ゲェコッ!』』』

 豚の鳴き声なのに紫蛙が集まってきた。

 数はそれほど多くない。

100くらいかなぁ?

十分多いけどな。

「ぶひっ!」

『ゲェコッ!』

「ぶひぶひっ!」

『ゲコッゲェコッ!』

 よし。

 豚蛙の事は置いておいてそれ以外の紫蛙をやるか。

 騒いでいる蛙達をパパッと皆殺しにして残るは豚蛙のみになる。

 豚蛙も殺すと周囲は湖の周辺とは思えない程静かになった。

 Lvは上がってない。

 まあ知ってたけど。

 その後も周辺を探したけど豚蛙は全くいなかった。

 ま、あれは多分特異個体なんだろう。

 泣き声が豚の蛙がほいほいいてたまるか。

 それにしてもこんだけ殺したのにまだLvが上がらないのか。

 軽く100は超えてるんじゃないかな?

 蛙ホイホイって効率よくないね。

 止めるか。

 いくらやってもいいことはない。

 湖に背を向けてそのまま森の中に入っていく。

 どうやってLvを上げよう。

 決死の覚悟で自分より強い奴に戦いを挑む?

 ないわー。

 それで死んだらシャレにならない。

 じゃあ自分と同じくらいのステータスで自分よりスキルが少ない奴は?

 それもあれか?自分より弱い奴っていう判定になるのかな?

 仕組みがわからん。

 とりあえず自分より強い奴じゃなくてじぶんと同じくらいの奴と戦うってことにするか。

 そうじゃないと危ないしLvも上がらない。

 まあ自分と同じくらいの強さのって時点でかなり危ない気もするけどそこは目を瞑るしかない。

 森の中を適当にほっつき歩いて周辺のモンスターを探す。

 いない。

 そう言えば最近先に進んでいけば行くほどモンスターの数が減っていってる気がする。

 それに少し比例して強さも強くなっていっている。

 ま、どうでもいっか。

 気配察知で四体のモンスターを確認したのでそっちに向かって進んでいく。

 するとそこには四体のゴリラがいた。

 ウホウホ言ってる。

 とりあえず鑑定。


 種族・マッスルゴリラLv4

 名前・なし

 HP280/280

 SP380/380

 MP10/10

 速度280

 物理攻撃力580

 魔法攻撃力10

 物理耐性430

 魔法耐性10

 スキル・打撃Lv3


 スキルが一つだけは初めて見たな。

 唯、物理系のステータスが異様に高い。

 こちらに気づいたゴリラが胸を叩いて威嚇してくる。

 これなんていうんだっけ?

 思い出した、ドラミングだ。

 とりあえず衰弱・減速・貧弱を重ね掛けして物理ステータスを下げる。

 自分達の体がいつもより遅くなっていることに気がついたのかゴリラ達混乱し始めた。

 そこに闇黒弾を大量発射。

 大量とは言っても10回くらいだけど闇黒弾は正確にゴリラ達の急所を射抜き絶命させた。

 あれ?

 ウィンドモンキーより弱いか?

 いや、元のステータス値は高いのだからこんなに弱くないはず。

 あ、そうか、魔法耐性が低いから魔法が効き易いのか。

 よし、魔法耐性が低く尚且つステータスが高い奴を狩っていこう。

一体ゴリラが生きていたので闇黒矢で目玉から脳を串刺しにししてゴリラの息の根を止める。

『スモールカースキャタピラーがLv13になりました』

『各種ステータスが強化されました』

『スキル・苦痛軽減Lv1がLv2になりました』

『スキル・魔力使用軽減Lv1がLv2になりました』

おお!?久しぶりのLvアップ!

ゴリラやるなぁ!

とりあえず自分を鑑定。


 種族・スモールカースキャタピラーLv13

 名前・なし

 HP150/150

 SP170/170

 MP300/300

 速度75

 物理攻撃力150

 魔法攻撃力280(+15)

 物理耐性290

 魔法耐性140

 スキル・闇魔法Lv4禁呪魔法Lv1呪魔法Lv5鑑定Lv6思考加速Lv2高速演算Lv1予測Lv3魔法攻撃力増加(小)Lv3毒耐性Lv1夜目Lv2気配察知Lv3HP自動回復(小)Lv2死属性耐性Lv1苦痛軽減Lv2魔力使用軽減Lv2魅了耐性Lv1

 称号《禁断の食事》同種族を食した者が得る称号

   《天敵殺し》自種族の天敵を殺した者が得る称号

 

目に見える成長ってうれしいね。

やっぱり人類は数字と文字の奴隷なんだなぁ。

あ、私青虫でしたね。

さーせん。

とりあえずこれでまた進化に一つ近づいた。苦痛軽減のLvがアップしたのはいいけどやっぱり大きいのは魔力使用軽減のLvが上がったっていうことだな。

これでなるべく多く魔法が放てる。

MP使用軽減は実際使えるスキルだ。

例えばMPがあと闇黒弾一発分しかない時にあと敵が2体残っていた場合、実際は一発分のMPだけど2、3回ほど放てるようになるってことだ。

これはかなりいい。

そしてHP大量にあるモンスターでも多く魔法が放てる事によってその分多くのHPを削る事が出来るという事だ。

いやぁ、いいね。

これでLv上げが少し捗るかもしれない。

よし!

あと二週間のうちにカースキャタピラーに進化しよう!

エディノイドには程遠いけど大きな一歩である事は間違いない。

そう考えながらルンルン気分で私は森の奥へと入っていった。












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