第二話:追われる身
俺の名前は松下悠一。一応松下財閥の息子だ。まあ浦岡高校の一年生だが俺は金持ちの事を隠している。だって金持ちだっていったらもっと女子が寄って来て困るだけだし、ただでさえモテるっていうのに……。
まあ家に帰ったら使用人の中嶋雅人がいるからまだマシな生活をしているのだろう……。
そう思いながら授業をうけている。今日は大半実力テスト返しでテストの問題の解き方を教えてもらっている。俺には必要ないことた゛けど、他の人は必要あるみたいで一生懸命聞いている。
しかも各クラスに貼られている大きな実力テストの順位表は嫌でも目につく。まあ悪くないから、まだいいけど…早く普通の授業に戻らないかな?答え合わせだけじゃ暇でしょうがない。
あれこれ考えていると、授業の終わりのチャイムが鳴り響いていた。後は倶楽部活動だけだっと思うとため息がでた。まあ科学部だからいいけど。
そっと理科室のドアを開けてみる。また女子の新入部員が来ているかと思うとぞっとする。今時の女子は、好きな先輩やイケメンがいるからという理由で入ったとかマジでウザったい。
まあそんなこんな考えながら理科室のドアを開ける。すると部長がいたから一言いった。
「ウイっす。」
「よっ!また笑わないね〜。笑わないと疲れないのかい?」
「こっちのほうが楽でいいですから。」
部長はいつもそうだ。馬鹿な事を言いまくるし女たらしだ。でも、科学実験をしているときは、真面目な顔をして真剣に取り組んでいる。俺の一番苦手なタイプなんだ部長は。部長は言い返してきたよ。全く欝陶しい!
「そんなもんかな〜!?しかも女の子入って来ないしさ〜。」
「毎日入って来たら困ります。しかも、十分女子いますよ。いえ、多すぎるくらいです。普通は39人もいりませんが。それに全員が茂様とか大石様とか大石茂様なんて呼んでいたら気持ち悪いですよ。」
「気持ち悪くないし、いらないなんて、可哀相な事いっちゃダメだよ〜。」
ウザったい!凄くそう思った。早いとこ逃げようと思い、こう言う。
「それでは、これで失礼します。」
俺は理科室を後にする。後ろから聞こえる。変な音。足音っぽい。不気味だ。そのまま立ちどまり、後ろを振り向くが何もない。というか誰もいない。だけど、つけられてる!誰か後ろにいるのは確かだ。慎重にばれないように、分析をしたほうがいい。歩きながら分析を始めることにした。