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ケース  作者: 水無瀬灯り
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プロローグ

 『差別主義者』

 誰もがあるだろう、あいつが嫌い、醜い、どっかいけなど。

 そんな悪口を言うやつらは決まって、口を揃えて、口裏を合わせるかのように言う。

 《差別は、ダメだよね》


 

 2735年、世界は平凡な生活を送っていた。いや、別に平和という訳ではない。国同士の小競り合い、政治家の悪行、犯罪……


 平凡とは変わらない日々のことだ。ここ数十年戦争もなければ革命もない。それなのに日本という国では大きな、されど誰もが気にしないレベルの問題があった。それが、《いじめ》だ。


 2010年台、少子高齢化が問題になっていた。当時、少子化の原因は"政府の政策"や"経済の悪さ"等を理由に子育てできないと言っていた。保育園をめぐる問題も少なくなかった。


 だがしかし、知っているか?いじめによる自殺は、確認できていただけで優に30万人を越えていた。

 一応言っておくが、確認できていただけ、つまり誰にも知られず自殺していった人はさらに超える。また、これは中高の調査だ。

 会社でも無論ある。


 人の手により多くの人がなくなった。それに気づかないものたちが口を揃えて言う。

 《可哀想に》と。


 

 経済のせい、社会のせい、親のせい、友達のせい、誰かのせい……

 あんまりだ。悲しすぎる。そんなことで、そんなくだらないことで多くの人が死んだ。

 気に入らないからと、どうでもいいからと、傷つけ見捨てあげくの果てには同情で自分を正当化。

 なぜ、こんなやつらが居座って、生きているのだろうか。

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