三流剣士の所以Ⅳ
「誰に命令されたの!?」
アレクシアは問う。
「おじさん達だ」
そういうと、声のトーンをさらに下げ氷雨は話しを続けた。
「日本では、魔力を持っている子が生まれると、報酬がもらえる唯一の国だ。だから、それを知った、おじさんたちが、僕を使って妹に魔力を与えたんだ。しかも、膨大な量を僕を通じて」
ひどい。そんなレベルじゃない。人外だ。仮にも、自分の血が繋がった子孫だぞ。
ん、待てよ、おじさんは、血が繋がっていない。
なんか、そのおじさんは彼に恨みでもあるのか?
そんな、推理を進めているアレクシアを前に、氷雨は話しを続けた。
「誰に命令されたからといって、言い訳をするつもりはない。僕がやってしまったことだ。自分で、この決着をつける。」
「そうね。」
アレクシアは、その意見に賛成を表した。
「簡単にいうと、僕は妹を救いたいんだ。だけど、それには、一人で戦う実力がいる。だから、力を求めて、この学校に来たんだ。」
「いい目標ね!」
僕は、この時いい友達ができたと思った。
そんな、暖かい雰囲気は一瞬で過ぎ去る。
「お兄様ー!!」
上の妹が、僕の部屋に飛び込んで来た。
「え!?」
そして、そのままベットに氷雨に突っ込み、キスをした。
「「は?」」
アレクシアと氷雨は、同時にそういってしまった。
「、、、は?」
それに続き、本人の妹も状況がわかってない様子だ。
「何か私がおかしいことをしましたか?」
前言撤回、妹は大のブラコンだということを再確認できる出来事だった。
「あのさー、時雨」
「なんでしょうかお兄様?」
「もうさ、僕たち16歳と15歳なの。キスなんて兄弟でやってるなんておかしいでしょ。」
「すいませんお兄様、何故キスをしてはいけないんでしょうか」
「さっきもいったけど、おかしいでしょ家族でキスなんて。」
「しょうがないです。お兄様が嫌がるなら、私はいたしません。で、ですが、、、」
時雨が泣き始めてしまった。
「なんで泣いているの?」
「だ、だっとぇ、お兄様が私のことを嫌いになるから」
「え?誰が嫌いになったって言った?」
「キスしないなんて、もう、お兄様が私に興味ないっていうことですね。」
「そんなことないよ時雨。僕は時雨のことが好きだから」
もやっ。またこの感覚が、アレクシアの心に現れる。
泣いていた時雨は、そう氷雨がいうとすぐに笑って、
「お兄様。私も好きですよ。」
と言って、もう一度キスをしようとした。
「、す、ん」
「何?アレクシア?」
「シスコン変態野郎」
この言葉には、メンタルに来るものがあった。
「そういえば、お兄様さっきからこちらにいる、女はなんですか?」
「あー、アレクシアさ。僕のルームメイトだよ。」
周りの空気が変わった。窓には霜が立ち、周りは冷たくなっていった。
「お兄様、この女を殺してもいいでしょうか?」
そういうと、時雨は固有武装を、取り出した。
「へえ、私にかかって来るの?来なさいよ」
そういうと、アレクシアも固有武装を取り出した。
「いやいや、なんで二人ともやる気なの!?」
「お兄様が私のキスを嫌がる理由が彼女にあったと思ったからです。」
「「ソウルロック解!!」」
(あーあ、始まっちゃった。)
「くたばれぇええブラコン」
「死ねぇええ淫乱野郎」
そして、彼女たちの全力の一撃がぶつかった瞬間、501号室は吹っ飛んだ。
最近はバトルシーンが少ないので、そろそろ本編に入っていきたいと思います。
まだ、出したいキャラクターが多いいので、もう少し辛抱してください。
では、また次回に!




