修行編Ⅴ
「「ソウルロック解!」」
二人の怒声により、勝負は始まった。
先手を取ったのは教師であった。氷雨の動揺を誘ったのだった。
「なっ!?」
二人は剣を抜いていたが、教師と氷雨の武装は少し違った。
氷雨は固有武装の〈驟雨〉を顕現させていたが、教師は魔法を武器に充電するような形で使う武装だった。
つまりは、その場で魔力を使う必要が無い武器だったのだ。それに氷雨は動揺してしまったのだ。
「ぐはっ!」
氷雨は3メートルほど後ろに吹っ飛ばされた。しかし、回転しながら着地し膝をついて質問し始めた。
「なんで、こんな武器を使うん......」
氷雨の質問中に攻撃を仕掛けてきた教師。
「俺より弱えくせにケチつけてんじゃねぇよ」
氷雨の頰に鮮やかな鮮血が滴る。
そこからの氷雨の目は虎のような威勢のある鋭い目となった。
氷雨はそこから大きく間合いを取り剣を構える。右足をすり足でゆっくりと引き、いつでも仕掛けられる体制になった。
「......」
風の音すら聞こえない沈黙と耳鳴りが二人を襲う。
「はぁっ!!」
氷雨は風の如く前進する。右手には固有武装が、しかし、左手は何かを隠している風に見えた。
“キンッ!!”
部屋全体に耳を刺す金属音が鳴り響く。
(!?)
氷雨は荒い剣戟で教師を圧倒する。
(あいつの剣は、どの金属にも当てはまらないほど硬くて丈夫だぞ!?)
氷雨はその剣を壊すつもりでいつもは使わない荒い剣戟を使っていたのだ。
そして氷雨は一旦荒い剣戟をやめた。
「油断するんじゃねぇ!!」
氷雨が、荒い剣戟をやめた途端に待っていたかのように教師が氷雨の左の腹に大味な剣戟を思いっきり決める。
「グハッ...」
氷雨はその剣を避けられなかった。いままでなかったほどの壮絶なパワーで痛みは尋常ではなかった。
しかし、氷雨も待っていたかのように笑う。
(まずいっ!!)
当たった瞬間に氷雨は当たった箇所のアーマーと教師の剣をばれないように凍らせていく。
教師は気づいたのか剣を引き抜こうとするが剣は抜けない。
(しまった!!)
教師はまだ剣を握っている。教師が少しの間考え事をしている刹那、氷雨は左手に持っていたサバイバルナイフを起動し、教師の手を切りにかかった。
すぐさま教師は手を離し後退する。
「そーゆうことか」
氷雨は凍らせていた部分を解凍し、サバイバルナイフを元へ戻し剣をとった。
「この刀は、単に充電みたいなことができるだけで別にいま魔力を注いでも使えるわけか」
教師は、やれやれと言う顔をしている。
「本気を出させやがって」
いままで鬼のような形相だった教師の顔は次第に緩くなっていく。
「第2ラウンドと行こうか!」
氷雨はまだ、余裕の笑いをかましていた。
すこし熱になってしまって時投稿ペースが遅れてしまいました。すいません。あと、毎日投稿にまだ慣れそうにないのでしばらくはこのような感じになると思います。すいません。
では、また次回に!




