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一流魔法師妹と三流剣士兄  作者: 霧島 アヤト
大会編
41/64

時雨救出編ⅩⅢ

「お前も救いたいんだ。」


氷雨は、滅に話しかける。剣を交えながら。


「何を言ってるんだ!俺はもう子供じゃない!!」


二人の圧倒的な剣劇の前に、アレクシアと時雨は置いてけぼりになっていた。


「私たちは隙をついて援護をしましょう。」


アレクシアが提案する。


「ええ。」


(彼はなんか、あったことがある気がする。)


時雨はそのようなことを考えながら、滅の隙を狙っていた。




長い剣劇が続く。氷雨の剣は、殺す為ではなく人を救うために振るっている剣だ。その剣の重みはとても重い。人殺しの剣よりも。


「なんでっ!...なんでなんだよ!!」


氷雨は語り続ける。過去の滅に戻ってほしいと。


「お前は甘すぎるっ!!」


滅が言い返す。


「〈ダーク〉」


その瞬間、黒い物質が氷雨の顔の近くに放たれる。滅の手から。


「あぶねっ!!」


氷雨はギリギリで回避。


「〈氷柱雨〉」


秋霖を発動していないため、威力は弱かったが敵を移動させるには充分な量だった。


「霧島抜刀術3の型〈春雨〉」


強烈な二撃が、滅に当たる。しかし、


「この程度か。」


滅には傷が付いていない。


「覚悟が足りねぇんだよ!!!!そうやっていたから、お前はあいつに利用されるんだよっ!」


滅はやらかしてしまった。絶対に入ってはいけない、悪魔の地に。


「お前、なんつった?」


まるで、鬼神のような迫力で相手を圧倒する雰囲気。


「だから、お前は利用されるんだよって言ったんだよ!!!!」


「ブッ殺す」


「ア"ア"ア"ア"ア"」


こうなった氷雨は誰も止めることができない。そう彼はもう氷雨ではないのだ。黒氷雨が、この場に顕現した。


「「キャアアアアアアアアア!!」」


近くにいた時雨とアレクシアは、風圧により吹っ飛んでしまう。


「やあ。お前は、あいつをキレさせたみたいだな。俺は、怒りと欲に反応して表に出てこれる。あいつには感謝しなきゃいけないこともあるし、手慣らしってところで、お前を殺すけど文句ねーな?」


意味わからないことを黒氷雨が言うが、


「お前に殺されるなんて、俺も舐められたもんだな」

滅が呆れて答える。


「じゃあ、試してみるか。」


「我は、蒼黒の覇者なり。我に眠る雨の蒼龍よ。我が汝の枷を解き放つ!我が体に顕現せよ。蒼黒の龍〈ウロボロス〉」


黒氷雨が、ドラゴンを融合した。


「駆け巡れ〈驟雨〉」


「お前なんて、この程度で倒せるから。かかって来やがれ」


ソウルロックも解除しないで、滅に挑む黒氷雨。


「舐められたもんだな。じゃあ、遠慮なく。」


その瞬間、黒氷雨に付いていた角が片方切れていた。


「舐めていてすまなかったなぁ。全力を出してやるよ。」


「出しても変わんねえだろ」


「ブッ殺す」


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