表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一流魔法師妹と三流剣士兄  作者: 霧島 アヤト
大会編
37/64

時雨救出編Ⅸ


「〈ライトニング〉」


地雨の足元に轟く雷鳴。いつもより強く魔法を発動する。


「それだけなのかよっ!!〈村雨〉」


続けて剣を伸ばし攻撃する地雨。


「あなたもそれだけねっ!!」


二人ともまた余裕があるようだ。強い技をどちらが使うか、我慢勝負しているところだ。地雨は、今までの大会で出したことのある大技。アレクシアは、〈クラウ・スラスト〉が、覚醒したことにより出せるようになった大技。二人の集中力は計り知れないほど強くなっていった。二人の目には周りが遅く見える。


クラウ・スラストとクサナギは、激しい魔法の押収だ。閃光と斬撃が、素早く交差する。まるで、巨体のドラゴンに挑む勇者のようだ。


「〈モルトライトニング〉」


クラウ・スラストは、クサナギが逃げれないように雷の柵を作る。


「自分で、逃げ道無くしていいのかしら?」


笑いながら、話しかけるクサナギ。二人の戦いはハイレベルだ。


「〈ライトニング〉」


閃光を口から吐き出し、すぐさま別の方向へ動き


「〈クラウドフィールド〉」


〈ライトニング〉の力を増大させる。

その威力を片手で消すクサナギ。まるで、手がシールドのようだ。


「次はアタシの番だよっ!!」


クシナダがクラウ・スラストに剣を向け突撃する。





(もう時間がないわ!)


クラウ・スラストが、アレクシアに忠告する。次の技は、クラウ・スラストが弱れば威力も落ちる。そのことを考慮して、アレクシアに話しかけたのだろう。


(準備は出来たわよ)


アレクシアとクラウ・スラストは心で話し合っている。そして、次の技の準備ができる。


(あいつらが動き出しそうだ。できるなら、そこにいるドラゴンを倒せ。できないなら、融合の準備をしろ。)


地雨も指示を送る。


(いちいちうるさい人だ。瞬殺は出来ない。お前に融合する準備をするよ。)


嫌々指示に従うクサナギ。




アレクシアが、詠唱を始める。


「光の聖龍よ。我が刀と体に力を貸したまえ!神をも滅する光の刀〈クラウ・スラスト〉よ!〈クライヴ・スラスト〉」


〈クラウ・スラスト〉が、剣と体へと融合し光に囲まれたアレクシア。まるで、雷龍のように。光速で地雨へ攻撃。しかし、消えた剣帝も規格外の力だ。


「クサナギよ。我の体を守り給え!〈逆雨〉」


すぐさま〈クサナギ〉を剣に融合させ、その剣を盾のような形に変形させた。


「ッ!?」


雷龍のような状態で、驚くアレクシア。


「まるで、氷雨の〈逆雨〉と同じじゃない!!」


地雨はにやけながら、アレクシアへ返事をする。


「彼は、自分で考えた魔法を持っていないんだよ。全て、俺の技か、それの真似っこだ。しかも、俺は全てを教えていない。つまり、俺の方が氷雨より強いんだよ。」


やはり、強いと確信したアレクシア。しかし、自分の最高の技が決まらなかったという最悪の事実が現れる。


「こっちの番だな。いくぞ〈クサナギ〉」





「こんにちは。僕は、神風滅。」


おそらくこの幻術を使っている犯人の、滅が自己紹介をして来た。


「神風さんですか?なぜ、私に幻術をかけるんです?」


「僕は、君のおじさん。つまり、霧原地雨と交渉しているものでしてね。今回の交渉内容は、霧島時雨を生け捕りにしろと。すみませんね。」


滅は、自分が狙っている獲物に、君を捕まえるよと言ったのだ。


「私にそれを言っても良かったの?」


「ええ。君程度なら。なので、諦めて僕について来てくれないかな?」


馬鹿みたいな提案をしてくる。


「いいわよ。でも、こちらにも条件をつけさせてもらえる?」


時雨には考えがあった。


「断るね。」


「じゃあ、交渉決裂ね!」


二人とも体から魔力が出始める。


「「ソウルロック、解!」」





(見つけたっ!!けど、あれはっ!!)


時雨を見つけた氷雨。しかも、氷雨はその場にいた神風滅を知っていた。


(なんで、あそこに滅がいるんだよっ!!‘マジックハンター’のリーダーがっ!!)


少し間が空きました。すいません。まだ忙しいので、毎日投稿は厳しいと思います。なので、少し多めに書きました!

では、また次回!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ