大会編Ⅴ
「彼女の攻撃パターンは今のところ4つしかなかったわ。」
伊吹が、相手のことを話し始める。
(この伊吹でもパターンがわかってても勝てないのか。)
「まずは、基本攻撃ね。基本は右の機関銃と羽?見ないなところにあるミサイルがそうね。」
(羽?まあ、そんな感じのが出て来たら警戒すればいいか)
「ミサイルってずっと飛んで来てたやつ?」
「ええ。そして、まず1つ警戒しなければならないのは、左手のランチャーね。あれは、かなり強力だったから、防ぐのはダメ。避けて。」
(ランチャーか。レーザーにもなってたよなぁ)
氷雨は作戦を立てるのが上手くないから、データは出来るだけ欲しいと思っていた。
「1番怖いのは、足の部分の何かね。あれのせいで追い込まれたわ。」
(何かっていうのをはっきりしてくれぇ!!)
「どんなんだった?」
「えーと、あれ?記憶にない。」
記憶を消されたのかもしれない。他の記憶が消えてないか確認しようと氷雨は考える。
「胸揉まれたの覚えてる?」
二つの殺気。それをもみ消すように、
「へ?...ハハハハハ!」
声高らかに笑う伊吹。
「どうしたの!?」
「多分、記憶が消えてないか確認しようとしたんでしょ!でも、それさっきのことじゃん!」
「あ。」
(やらかしたぁあ!めっちゃ恥ずかしい!)
「そういうところは昔から変わらないよね」
「...」
氷雨は何も言い返すことができなかった。
「え、えーと時雨の試合がそろそろあるね。見に行くから、じゃあね!」
そう言って氷雨はその場を去っていった。
時雨に試合前な声をかけてあげようと思った氷雨は、時雨の控え室に向かっていた。
「時雨ー」
控え室に入ったが、氷雨が見たものは想像を絶するものだった。
今回も話だけで終わってしまいましたね。すみません。今日中にもう一つ出せれば出すので頑張ります!
では、また次回!