始まりの闘い Ⅲ
大会初日。
氷雨の試合は中止になった。
時を遡ること2時間。
「今日は大会の日ね。氷雨!」
アレクシアが、朝起きて眠い時に大声で言った。眠かった氷雨だが、今日は大会の日だったので、
「ああ、そうだな!」
と元気に返事をした。
第1学園の制服をしっかりと着て、外に出た。
「まずは、伊吹と時雨のところに行こうか。」
(行きたくないわね)
アレクシアは、氷雨を独占したかったのか、こう思ってしまったのだ。
「大丈夫よ。あいつらなら、絶対に会場にくるから。」
「えー、」
「ね。大丈夫だから!」
流れに弱い氷雨は、さっさと流されてしまった。
これが後に後悔をするなんて、彼らはまだしらない。
電車に1時間ほど乗り、会場に着いた。
エントリーを行い、大会控え室にアレクシアと二人でいた時、アレクシアが、
「ひs...」
大会会場が、突如爆発した。
「アレクシア、俺から離れるな!」
「え、うん。わかった」
アレクシアの直感が、氷雨に従ったほうがいいと察した。
「雨よ。我の体を守り給え!〈逆雨〉」
そうすると、どこからか雨のシールドが、氷雨とアレクシア囲った。
「どうしたの?」
アレクシアが問うと、天井が崩れ始めた。
「キャッ!」
アレクシアが、氷雨に抱きついた。
「?」
氷雨が疑問に思っていると、アレクシアの顔がだんだん、赤く染まっていき、氷雨を突き飛ばした。
「ひ、氷雨!二つ能力を使っていたの!?」
「ああ、爆発音がした瞬間魔眼を起動して、周りの様子を一瞬で把握し、この会場が崩れることを予測し、シールドを張った」
そう話していると、スピーカーみたいなものから、伝達事項が、流れてきた。
「この会場は、我々マジックハンターが、包囲した!
この会場にいる、霧島氷雨は今すぐ出て来い!さもないとここで一般人を殺すぞ!」
「氷雨、どうするの!?」
アレクシアは、過去にこのような出来事で、大きな傷を背負ったことがあるため、一般市民を殺させたくない。しかし、氷雨が心配だ。
「大丈夫だ。今から、あいつらのところに行ってくる」
「分かったわ。私も着いてく」
「ダメだ。君は...」
作戦を伝達して、アレクシアと別れた。
「霧島氷雨だ!何の用だ。」
「おお、お前が霧島か。」
「今から、お前を殺させてもらう!」
身長175ぐらいの一般的な身長で、筋肉量は少し少ない。緑の髪をした、新人類ではない人が、いきなり氷雨を攻撃してきた。
氷雨はすぐさま、魔眼を起動した。
「駆け巡れ!〈驟雨〉」
固有武装も出して、氷雨は勝負する体制になった。
「ッ!」
魔眼で気づいていたが、法律により人類を新人類が、攻撃したら、重い罪になる。そして相手は人類だ。
剣を交えれば分かる。彼は魔力的な攻撃を行なっている。
(どういうことだっ!)
氷雨は混乱しながら戦っている。
そのため、氷雨が劣勢な状況が続く。しかし、勝負中でも技術的には氷雨の方が上だ。剣を交えている間に、氷雨は質問をする。
「お前は誰だ!なぜ俺を狙う!」
「俺は殺し屋だ!ある人から頼まれてねッ!」
剣をさらに交え、氷雨は自由がなくなるほど、傷ついてきた。
(クソッ!拉致があかねぇ!)
氷雨はさらに混乱して、時間稼ぎを始める。
「雨よ!我の体を守り給え!〈逆雨〉」
氷雨はシールドを、作った。魔力ガードのため、魔力的な攻撃でしか、これを貫通できない。これは初級魔法のため、簡単な魔力でも貫通してしまうが。
しかし、物理攻撃ならかなりの時間は耐える。そのため時間を稼げたと思っていたがそれは甘かった。
一瞬で、そのシールドを貫通してきたのだ。
(そういうことか!あいつの武装は最新型の魔力兵器か!)
法律には、魔力兵器を持ったものを新人類が正当防衛が認められる状態につき、骨折レベルの怪我までは新人類には罪はないとある。
(大会までは使いたくなかったが、相手は殺し屋で、魔力を持っている。アレクシアの3倍は怖い。一気に決める!)
「第1ソウルロック、解!」
今回は、早いテンポで書けました!
こっからは、バトルシーン満載なので楽しんでください!少しの間暇なので、5日以内にもう1話更新できればいいと思います!
では、また次回に!




