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殺人鬼の友人  作者: 棚田 純
1/1

殺人鬼

この小説は、推理、犯人の謎の経歴など「何故?」と思うようなミステリー探偵小説となっております。

是非、読んでください。

一話 容疑者の友人


とあるホテルで、女性が果物ナイフで刺殺された。女性は、507号室に鍵を閉めて206号室の彼氏に会う所だったそうな。そう新聞には書かれている。でも、変だ。何故、女性は男性のもとに行くまで5階から2階までかけ下りなければならない?また、何故、同じ部屋にしなかった?すると、その新聞の記事には続きがあった。


「彼氏は、出張帰りでホテルに泊まっていた。ところが、女性は、彼に会いたいという気持ちが強すぎて彼のもとに駆けつけたのだ。無論、彼には内緒で。」とのこと。


つまり、サプライズという形で彼のもとに駆けつけたと言った方が手っ取り早いだろう。そもそも、この話はどこかで何度か聞いたことがある。あぁ、そうだ。容疑者、友也はるき(26)。彼は、私の友人だ。まぁ、驚くのも無理はない。私の友人は、犯罪を犯す前からサイコパス的思考能力を持っていた。いつしか、周囲の人から「殺人鬼」というあだ名がつく程。彼の周りには人が少なかった。


私と彼の出会いは、高校の部活だった。2人は同じ強豪校の野球部でレギュラー的存在だった。だが、彼は嬉しいという思いはなかったと卒業した後に自分でそう話してた。決して、虐めに会う人ではない。むしろ、虐める方の立場であった。そんな悪友という印象が強くなったのは、その5年後のことであった。あの5年前から今まで一度たりとも彼と連絡をしたことがなかった。それが本当に殺人鬼になるなんて、まさに予想打にしていない出来事であった。

友人に、再び会うという日はおそらく無いであろう。いや、ない方がましだ。そう私は、個人的に思う。


友也は、これが初めてではない。もう何度も同じ手口で、行っている。当然、新聞やネットでは「またか?」とのコメントが出ている。だが、友也はそれが目的でもあった。マスコミが飛びかかるというのは、警察が友也の居場所を突き止めようとする。そして、彼は、どうしても逃亡をしなければならない。その行為が彼にとって変に嬉しかったのではないかと私は思う。何故なら、彼は高校の時の仲で最も親しい人間が私しかいないと彼の顔にはそう書かれていた。よく、年寄りの方が孫に“言いたいことは顔に書いてあるよ”と言うではないか。その通りに、彼の頬にはそう書かれていた。

ひとつ不審に思ったであろう。


「彼は同じ手口で行っているのに、何故捕まらない?」


そこが、彼が考えたトリックである。また、罠でもある。彼は、IQが非常に高く。人を騙すことが何より“得意”だったのだ。そして、何故かは知らないがその県では有名な音楽大学を受験したのだ。勿論、彼は音楽など一切感心のない人である。

その履歴を何故、私がこんなにご存知なのか。それは、私が探偵という仕事をしているからだ。ちょうど、以前別の問題を解決して取り調べたばかりの序章に過ぎないがな。

この小説を読んで頂き有難うございます。

この小説は、題名の通り主人公が殺人鬼の友人であるということになっております。現実でもあるであろう人物揃いですが、現実過ぎない程度にしております。勿論、次の話を書く予定です。

是非、この話の続きも読んで頂けると幸いです。

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