episode:74 形成逆転
そして、遂に…
…そしてまた彼は私に棍棒を振り上げます。
episode:74 形成逆転
「……ふざけるな……」
私は、ハルバートで庇います。彼の言葉を聞きます
「…ならば何故……」
……それは、彼の心の声なのか…
「何故!!死ななくてはならなかったんだ!!」
彼が、私に向かって棍棒を押してきます…凄い、力でした……機体同士なのに、此処まで……
「何故!!犠牲にならなければならなかった!!生きるために理不尽に殺されて!!守るために死ぬことを選ばされて!!」
私は、棍棒によって横にそらされ、一気に体勢を崩されて機体によって足で蹴られました。私は、岩にぶつかりました。……油断は…してませんでしたが…
「くっ…!」
「シズク!!」
ブラウ君の声が通信越しで聞こえてきます。…カズヤが此方に来て、棍棒を振り上げ降ろしますが…
「誰が、そんな事をさせるのかしら?」
…聞き覚えのある…この声は…
「ごめんね、シズク。遅くなっちゃって…大丈夫?」
私は、直ぐに起きあがると、そこにいたのは…
「ミレーヌさんっ!!!」
ナイフで棍棒を止めている、アウルがいました…。
ミレーヌさんは、変わらない様子で
「良かった。確認はしてないけど元気そうで。後私だけじゃないわよ。」
膝を付いたブラウ君を庇う形で、氷雨が蛇腹剣から刀で守っていました。そして、ストームが周りの敵を銃剣で斬り、撃ちを繰り返していました…。
そして、カズヤから見覚えのある、レモンイエローの機体が切りかかっていました。そして、そこから銃弾がカズヤを狙っていました。
よく見ると、マンジャノ ゲリラの機体も応戦していました。…マンジャノ ゲリラもデザート・アーミーの戦艦を一体撃墜していました。
……一気に形成が逆転しました…。
やっと、合流しました。此処からは砂漠編が終盤になります。




