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乙ゲーと思ったらロボアニメでした。  作者: 小宮 海
第四章 サハラ共和国編
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episode:66 紅条様との約束

今回は、前のシズクの話です

…私は、また夢を見ていました。


 episode:66 紅条様との約束


 「蒼宮さん、蒼宮さん。」

私は、今考え事をしていたのでしょうか、紅条様が来て下さったのにぼんやりとしていました。私は、慌てて、姿勢を正し、謝ると紅条様は優しく笑い、気にしていないわとおっしゃいました。

……今、私は自分のリビングで紅条様が買ってきて下さった、外国の紅茶を飲み、高級なケーキを頂いていた……紅条様は、私を心配そうに見つめている。

「すみません、少し考え事をしていたんです…」

紅条様は、私がそう言うと

「…その、差し出がましいかもしれないけれど、…私でよければ話を聞くわ…」

私は、紅条様に気を使わせてしまい、何でもないですと言うと、紅条様はそう、と言ってそのまま別の話を始めてくれました。

…今日のケーキの事、私の好きな花のこと、そして、紅条様の話…何でも昔は勉強を真面目にやってはいたけどたまにサボって屋敷から何度も出て行ってそれが見つかって相当執事に怒られたこと、お稽古の時に少し居眠りをしたけどバレなかったと話したときにイタズラが成功した、少女の笑顔をされていました…。そして、紅条様が不意に私に言いました

「ねぇ…蒼宮さん…」

「はい…。」

……明後日で、私はこの蒼宮家との時間が最後であることを知っていたし、紅条様もいつも通りに来てくれたのが嬉しかった。…紅条様は、真面目な顔で、だけど優しい目線で私を見ていた…

「…こんな事を言うのも何だけど…約束して欲しいことがあるの。」

「約束ですか…。」

「えぇ…約束。それはね……この先、きっと貴女は大変な思いをすることになる。だけどね、落ち込んでも良いし、迷ってもいい。勿論挫けても…それでも、心の中で目標を持って欲しいの。」

「……目標……ですか?」

「そう。…今じゃなくてもいい決められなくてもいい。だけどもし、目標ができたらその目標を……」

紅条様が、何かを言う。それはきっと紅条様なりの、約束という名の願い……私は、紅条様の言葉に頷くと、紅条様は、ありがとうと言って、また時間の許す限り、話をしてくださいました。私は、この方に会えて、本当に良かった……。

ー…シズク…シズク…ー

…あぁ…誰かが呼んでる…

ー…シズク…起きろ…ー

…私は、紅条様の約束を思い出しながら、目を開けました……


ー…その目標を、大切にして欲しいの…これが私からの約束…ー

…紅条様、その約束はちゃんと覚えてます。だから…

 ー…私を、心配して下さってありがとうございました…ー


紅条様のシズク対しての約束は在り来たりかもしれませんが、彼女にとってはシズクが生きていて欲しい為の約束です。…では次回

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