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episode:014 後悔

ブラウ視点その五。今回はシズクが眠っている間の出来事。

…シズクは三日間意識を取り戻さなかった。


 episode:014 後悔


俺は、シズクの様子を見に今日も医療室に向かった。あの後気付くとシズクは泣いた後があった。何が逢ったのかはわかる。だが、彼女は今寝ている…。


ミレーヌ達やアル達、他の乗組員も忙しい合間を縫って様子を見にくるが、シズクは目覚める事はない。……命には別状はないが、精神的なショックが理由とのことだった。

…俺がもう少し、気を付けていれば良かったのか…

考えていると、後ろから思いっきり叩かれると其処にいたのは……リチャードだった。

「…勘違いすんな、別にテメーのせいじゃねーよ。いずれ起こることだったんだよ。ただ、シズクは覚悟は逢っても、気持ちがどこか追い付かなかったんだよ。」

「………」

「……アイツは此処では一番、テメーよりは年下だ。だからこそ無自覚で焦っていたんだよ。俺達やアルさん達と同じになろうと…だから…」

……テメーのせいじゃねーにそんな顔したらシズクが悲しむだろうが……

リチャードはそう言うと、俺とすれ違う形でシズクの様子を見た。……とても心配した、顔だった。

シズクはまだ眠っていた…。血は通っているが一向に起きる様子はない。

俺はシズクを見ると、踵を返した…。


そして、今日は反政府組織がこの街にいる可能性があったため、クラウスと俺、リチャードとアルのペアを組み、偵察に向かった。残りは待機を命じられていた。クラウスとは途中で食事を取りながら話をした。不意に食べ終わったクラウスが頭を軽く叩いてきた。

「…お前、今日もシズクの様子を見に行ったんだってな。…まだ、眠っていたか。」

「……あぁ。」

「……そっか。」

そう言うと頭から手を離すと、金を払い店を出るとクラウスがある店に連れて行ってくれた。そこは多分、女性が買うであろうアクセサリーが売っている店だった。

「金なら俺が払うから、シズクに何か買ってやれ。アイツは喜ぶと思うぞ。」

…意図は何となく掴めた。俺はシズクに似合いそうな物を探す。……すると、

ー…三日月の中に蒼い小さな石があるネックレスを見つけ出して、俺は自分で買った。…ー

クラウスは何も言わずに店から出た。…どうやらクラウスも何か買ったらしいが気にしないようにする。

そして、クラウスは俺に向かって

「シズクの事はさ、皆で支えてやんねーと。シズクは凄く良い子だしな。…今回の件で皆シズクやブラウに任せたのは、凄く気にしてたしな。…あぁ、お前達が頼りないんじゃないんだ。ただ、これは年上だからこその心配なんだよ。…何だかんだでな。」クラウスは俺の肩を叩くと、さて、戻るかと言った。俺は頷くとクラウスと戻ろうとすると…通信機から、

ー…緊急連絡!!敵が接近!!レティシア達は西で戦闘中!!尚、別方向からも確認!!数は八体!!…ー

俺とクラウスは走りながら聞いた。そして、次の言葉に息をのんだ…

ー…尚、交戦しているのは…雪桜のみ!!…至急応援をお願いします!!…ー

俺は何も言えずにいつもより速く走った…。

…そして、目覚めた後の話。

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