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episode:09 サイコロは転がる。

今回は艦長さん視点です

…この選択が、どうでるか。


 episode:09 サイコロは転がる。


私は今、目の前の彼と話をしている。聴くところによると記憶喪失だとの話だが。さて、

「実は、先程クラウス君から戦闘データを見せて貰ったところ、君は戦闘能力高いね。」

「………………」

「つまり、申し分ない。どうだろうか。我々と共に此処で戦わないか?」

「………どういうつもりだ?」

「今、私達は補給に寄りながらもある場所に行くことが決まっていてね。其処がかなりの激戦区でね。戦力は多いにこしたことはない。……勿論無理ならば良いのだが。」

……彼は少し考え込んでいるが、どうでるか。

私は彼がクラウス君やアル君が怪しんでいたのはわかる。……私も彼をスパイの可能性もあると疑ってはいる…彼も多分何となく察したのだろう。彼は考えるのをやめると。

「……分かった。受けよう」

「そうか、ありがとう。…君の名前は?」

「ブラウ」

そう言うとまた黙ってしまった。

彼にはこれから新しく入った四人の子達と行動を共にすることを話、特に不満は無いのか分かったと言った。そして、彼に挨拶をして、私は見張りを労い今は部屋にいる。

さて、あの子達と交流をして彼がどう変わり、私達に何を思うのかは運次第だな……

……サイコロは回る。これからのことを知り決めるかのように。

あの機体も、多分元々自分のものだろう。

……最後の目は、まだきっと誰も知らない。

取りあえず、あの即答にはやはりスパイの可能性が少し高いな。…其処はまだ駆け引きが苦手なのだろう。何だかあの子達と案外うまく行きそうだな。

……しかし、止まるのなら

あぁ、そうだ。明日はあの子達に顔合わせをしよう。…シズク君は怪我をしているから、ミレーヌ君と一緒にブラウ君を紹介をしよう。何せよ、明日はどうなることになるか。

……せめて、有利に運ぶなようにして欲しいものだ。

私は、明日の予定を頭の中で考えていた。

と言うわけで、第二章後の艦長さんでした

まだ閑話はありますよ。

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