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episode:45 対立

今回、前半説明の続きです

…私達と無国籍の仲が何故仲良くないのか。


 episode:45 対立


アルさんが言ったように私達が世界の傭兵なら彼等は世界の軍隊。つまり、彼らかしたら私達は小中規模の反政府組織を相手に国から頼まれることが多く彼等は国家がらみの反政府組織を相手にする事が多い為に自分達の方が、犯罪を犯して国籍を抹消された者より国籍を持ち、しかも国のために働く自分達が偉いと思う方もいるとのことです。


…勿論、そんな人達ばかりではない事も知っています。世界をどんな形、思惑であれ変わりないと言っていた人がいることを艦長から聞いた事がありますが……


ー…どう、考えても彼等は私達を嫌っているよね…ー


…オーストラリア軍の方は私達には感謝していただきましたが、支部の方は違うことを肌で感じました。

艦長が、この中で一番偉い大佐と呼ばれる方と話をしていました。…艦長の顔がどことなくいつもと違っていました。

……聞いてみると今回の相手は別の国がこの国に攻めて来たために彼等よりも直ぐに出撃出来た私達が対応したことを、面白く思わなかったみたいでした。私が負けてボロボロにされた日。あの時彼等は全ての機体をなんとここからかなり離れた場所に全部南側に移動させてしまいしかもそれが囮だと知ると急いで戻ると私達が対応していたことが癪に触り、そして今日また南側から敵の反応があり囮だと警戒して少人数でいったらかなりの数が来ており対応に遅れ、結局倒して急いで帰れば私達が敵を全滅させていたことを知り


……なんと私が倒した機体の中にはその反政府組織にとっての重要人物がおり、彼が今私達の戦艦で独房に入れられているのを引き渡して欲しいと五~六人で押し掛けてきたのです。


「つまり、君達の働きには感謝してはいるが今回君達が捕まえた彼を我々が引き取りに来たわけだが…分かるね?」

「今、彼の取り調べをしています。その後に然るべき所に我々が責任を持ち送りします。」

「……君は何を言っているのかね。え?困るんだよそれじゃ。この国にとって彼等は恐怖の塊なんだよ。だからこそ我々が彼等から丁寧に聞き出してそれを根こそぎ取り調べる必要があるんだ。分かるかい?ん?」

「……遅れてきたくせによく言うわ…」

「……ただうちに手柄を取られると思ってるんだろうよ……」

「……無能だな。兵士は苦労する……」

ミレーヌさん、リチャード君、コウヤさんがぼそっと言っていました。……私は何とも言えませんでした。強いて言うなら大佐さんは少し変です。

「…それに、この国に来たばかりの新参者が私達のようにこの国の為に戦ってきた訳ではないのだから、早々と渡すのが当たり前ではないのかね?」

「…お言葉ですが、私達はこの国を含めた世界を守っているのでは。……失礼なことと思いますが一応言っておきます捕虜に乱暴を働くことは世界条約で禁止されていますよ。」

…大佐さんは明らかに狼狽えながら、それを誤魔化すように艦長に怒鳴り散らしていました。

後もう少し続きます

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