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episode:35 優しい手

前半、少し重いです

…どうやら、また私は医療室にいたようでした。


 episode:35 優しい手


私は、お医者様に叱られ看護士さんが安心した顔で見ていました。私は二人に謝罪とお礼を言うと再び眠りにつきました。…あの後どうなったのかは分からずじまいでしたが、後で聞こうと思いました。


……不意に目が覚めるとまだ夜で、私は甲板まで歩くとぼんやりとしました。看護士さんには私が少し歩くことを伝えると心配そうにしていましたが、許して下さりこうしてここに来ました。少し自分の姿を見ると、頭に包帯が巻かれ、腕や足にも巻いてあり頬にも絆創膏が張ってありました。服は病院ふくから白い紐の着いたワンピースのような服に着替えて。


私は暫くぼんやりと、海に近い甲板に座り込みました。どれくらいたったのでしょうか…そろそろ戻ろうかな?と思ったら、青いジャケットが私の肩に降ってきました。私は顔を上げると、そこにいたのは


ー…レティさんが、御自分の上着を掛けてくれました…ー


「こんな所にいたの、少し、驚いちゃったわ。」

レティさんはいつもと変わらずに私の頭を撫でて暮れ、私はそのまま俯いていました。そして、私はレティさんにあの後の事を聞きました。

ー…どうやら、アルさん達が来た後、暫く交戦していたとのこと、レティさん達は別の場所で任務に着いて戦っていたこと、私を助けてくれたのはブラウさんだということ…敵は撤退し、私は所々怪我をしていたことを聞きました。…私は自分が情けなくて、歯を食いしばりました…。


ー…あんなに覚悟した覚悟したと言ってて私は何にも覚悟してなかったんだ…それどころかいろんな人に迷惑をかけて…何やってるんだろう!!…ー


私は、泣いていました。レティさんが私の頭を撫でるのを止めて私を優しく抱きしめてくれました。

……レティさんと初めてあった時を思い出しました…。あの時、レティさんは抱きしめてくれて私を可愛いって言ってくれたな。まだ、そんなに経ってないのに…私は少し懐かしさを感じながら暖かいレティさんに安心していました。そして、レティさんが話をしてくれました。

「よしよし…大変だったわね…辛かったでしょう。初めて人を殺めてしまったら、そういう風になるのは仕方ないわ。私達もそうだったもの。だけどね、私達がやらないともっとひどい被害がでることもあると考えるとね…」

私の背中を優しくさすってくれる手が、暖かい。

「でも…私…」

「大丈夫よ。分かってる。貴女は自分の覚悟が足りなかったって思ってるけど、私はちゃんと貴女が覚悟を持っていたこと、知ってるわ。だけどね心が追いつかない事もあるでしょう?」

「……………」

「……私達は、世界のために戦っていて世界から要請があったら必ず行かないといけない。でも…私達は、国籍を抹消されても見放されても一人の人間よ。傷つくこともあれば悲しむこともあるわ。だからこそ、こうして他の人のように寄り添いたいの。だからね、大丈夫よ。…あんまり自分を追い詰めなくても、貴女は貴女が思っているより、覚悟を持ってるわ。……頑張ったわね。シズク」

私は、レティさんに思いっきり泣きついた。彼女は何も言わずに私を抱き締めてくれた。

……私は、レティさんの言葉で自分が今まで一人で戦わないといけないと思っていた。だけど、私は

……私は、一人じゃ、なかったんだ。…

思えば、無人島の頃も、学園にいた頃も私には味方になってくれた人がいた…。…私は人を殺した。きっとこれからもそうなることがある事も。私は今度こそ、覚悟を決めた。

…私は、生きる。例えぼろぼろになっても、何があっても私は生きて生きて生き続ける。そして、命を奪うことになっても私は大切な人達を守りたい…


私は、この時から本当の意味で、シズクとなった。

シズク、遂にあらすじ書いてあるように自分の覚悟を固めました。元々覚悟はありましたが、一度壁にぶつかり、少し立てなくなりました。ですが今回。しっかりしました。最初はブラウの方が良いと思ったのですが、こればかりはレティさんの方が一緒にいたので彼女にしました。同じ女性だからと言うのもあります。ではまた。

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