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episode:33 揺れる、心

今回は全体的に鬱要素があります。

…そして、私は引き抜いた


 episode:33 揺れる、心


…私は呆然とレバーを持っていた手を見て、震える手で自分の顔を覆うと


「うぁ……ああ…あぁ…あああぁあぁあ!!!!」


叫ぶような、泣き声のような声を出した。目から止めることを忘れてしまったのか涙が流れ、私は雪桜を動かす事が出来ず、そのままの状態でいた…。


…その後のことは、よく覚えていない。ただ、格納庫に何とか雪桜を動かして入れ私を心配してくれた仲間を見た後、気を失ってしまった…。誰かが私の名前を呼び、駆け寄って来たが誰か分からずに、私はそのまま倒れてしまった…。

ー…私は、人を殺してしまった…いずれそうなる事は分かっていたけど…でも…覚悟もしていたのに…ー


気がついたとき、私は医療室に運ばれていた。私は暫くぼーっとしていると、自分に起こった全てを思い出した…

 私に向かってくる、機体。私は…それを…

ー…くそ…こんな所で…うわぁぁぁぁ!!!…ー

私は思い出した時、体に悪寒が走り、また涙を流していた……。


私の様子を見に来てくれた看護士の方が、来てくれ背中をさすってくれたが、私は未だに涙を流し続けた…。

 大分落ち着いてきたのか、私はまた眠っていたらしい、お医者様からは暫く安静にするように言われた。私は、ブラウさんや皆の事を聞くと簡単ながら教えてくれた。

 ブラウさんはあの後無事に船を制圧したこと、戻って来ると惨状に驚き、格納庫に着いたらフラフラの私がいて、直ぐにヴァッサーから降りて私を抱きかかえて医療室に運んでくれたこと、私が三日間も眠っていて、色んな人が心配してお見舞いに来てくれ、ブラウさんも来てくれたこと、そして、

 制圧した船が反政府組織の物で今は近くの国の港に停留していて、彼らを引き渡したと言ってくれた。私はそれを聞いて、お礼を言ってお医者様からはまだしばらく休むように言われ、私はまた目を閉じた…

 そして、また眠りに入ってしまった…

シズク、しばらくは医療室で休養をとります。

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