episode:08 今に至る
ブラウさん、ラストです。
…なぜ、助けようとしたのかはわからなかった。
episode:08 今に至る
俺がヴァッサーに搭乗し、戻ると既に捕まえられそうな彼女がいたため、ハンドガンで敵の背後を狙撃し、その後は彼女と引き剥がす為に逆方向に吹っ飛ばし、ライフル・ランサーで攻撃した後閃光手榴弾を投げ飛ばした後、彼女の元にきた。…どうやらやっと立てる具合らしく、足も捻挫している様子だったため、一旦コクピットに戻り、ヴァッサーの手で彼女を持つと直ぐに自分のコクピットに乗せた。そして、ハンドガンを両手に二丁装備し、再び戦闘を続行した。
暫くはこちらに分があったが、敵がなんと自爆を始めたため、流石に驚いたが不意に彼女を見ると
ー…泣きそうな顔で、両手を握っていた…ー
自分は、何を思ったか自爆まで幾ばくもない機体に突っ込み、そのまま押したが間に合わない。その時、彼女の名前らしき言葉を言いこちらに加勢をしてくれると黄色の機体が通信越しで伝えてきた。
ー…彼女は、シズクと言うのか…ー
また、関係のないことを思うと何とか黄色の機体共に島の外に出した直後に爆発した。そして、彼女…シズクは体を震わせていた。
後は、俺はシズクと一緒に黄色の機体についていき、拘束されそうになったが…シズクが俺を庇ってくれた。曰わく、彼は記憶喪失で何も分からない状態なので、もう少し待って下さい。私の事も助けてくれました。命の恩人です。
と言ったのだ。その後シズクは仲間の一人に怪我をしていたことを指摘され、もう一人と共に医療室へ行った…。シズクは心配そうに俺をみると俺は二人の男にシズクとは反対方向に連れて行かれた。行くまでこちらを見たシズクに頷くとそのままつれていかれ…
現在に至るのである。
考えを巡らせると、外の見張りが見たところ40代の男が入ってきた…。男は艦長であることを俺に伝え、何でもない世間話をした後、
「実は君に頼みたいことがあってね。」
そういうとにこやかに笑いながら尋ねた。
「……………」
「実は…………」
俺は、男の話を聴いた後、静かに頷いた。男はそうかと言い、部屋から出て行った。
俺は備え付けてあるベッドの上に横になり、今日のことを思い出し、任務や出来事を頭の中で整理しながら
ー…シズク…か…ー
そう呟くと、眠っていた。
ここから第三章が、はじまります。艦長がブラウに言ったことが分かります。では。




