episode:05 闇は嗤う。
今回、最後に少しアダルトを匂わす部分があります
…さて、そろそろ来るか…
episode:05 闇は嗤う。
俺は今、海の上に脱出ポットの中で仲間の船を待つ。その間にあのガキを思い出した。あのガキとは二回遭遇したが、なかなかどうして度胸のあるガキだった。
ー…一回目はあの無人島で、二回目も同じ場所で…ー
初めに逢ったときは、ガキを拉致している最中で後で捕まえられるから後回しにしたが…
ー…今思えばすぐ捕まえりゃ良かったかもな…ー
俺が先回した後、もう一人のガキと一緒だったな。あの後捕まえようとしてあのガキ、手榴弾を投げて逃げたのだ。あれで俺はこいつはちと面白いなと思い、また捕まえられる隙が出来たが、あの忌々しい政府と世界の狗どものせいで機会を逃して撤退したが…
まさか又逢うとは思わず、俺を見つけると直ぐに睨みつけてあの時とは違う、だが同じ内容を言っていたな。その後また別のガキに連れられて逃げたら足止めのつもりで当たらないように木を投げたら案の定転がって背中をぶつけやがったからな。まぁ、今度はあの青いヤツにやられたが…。その時も睨みつけやがった…。
ー…面白れぇガキだなおい…!!次は戦ってみてぇな!?…ー
俺はそう思うと、いつの間にか来ていたのか船に回収された。部下に軽く礼を言うと自分の部屋に、偶然見つけたなかなか良い拾い物があるため、そこに戻る…さっきの事を思い、ニヤリとしながら…
ドアを開けると、相変わらず俺のベッドの上で座っていたが俺に気づくとそれは嬉しそうに駆け寄ってきた。
「お帰りなさい…無事でしたのね、ルエスト様…」
「あぁ…今帰ったぜ?…ミドリ」
そういうとミドリは俺に抱きつきほっとしたのか俺の胸にすり寄り、顔をうずめた。
…こいつは偶々、ある場所にちょっとした用事で偶然会った拾い物だった。見かけは日本人特有の黒い長い髪に同じ色の目、そして服は名前の通り緑を基準とした着物と呼ばれる服を着ていた。まぁ色々あり、今はこの船にいる。…俺の持ち物として…ミドリは俺を見上げると、
「…お怪我はございませんでしたか?貴方様に何かあったらと思うと心配で心配で…私やほかの方達以外はどうなろうと…あ、部下の方も心配ですのよ?
」
「分かった分かった…。」
「私が何もかも裏切られ、捨てられ、ズタズタに去れ、絶望したとき貴方やシュバルツ・レイヴンの方達だけが助けて下さったのです。貴方の役に立てるなら私…」
そこまで言うと、ミドリは俺の唇に自分の唇を当てて…。
「本望です。ルエスト様…」
そしてまた抱き締めてきた。ミドリは賢く、そして美しい部類に入るだろう。だからこそ俺のお気に入りになり、こうして俺を慕い俺はそれを利用する。俺は、ミドリを抱き抱えるとベッドの上に寝かせ、ミドリも気付いたのか俺に全てを委ねた…。
ー…これからが楽しくなりそうだ……ー
俺はそのままもう一度ミドリに口付けをし、気が済むまで抱き続けた…
と言うわけでルエスト視点でした。クラウス視点もすいすい出来ましたが彼も彼ですいすい出来ました。最後新キャラのミドリさんが出てきましたが、彼女視点もやりたいです。では。




