episode:22 開始まで後五分
ルエストが面倒くさい置き土産をしていきました。
…待って待って待って下さい…。
episode:22 開始まで後五分
私は耳を疑った。だって十メートルもある物が爆発したら…!!
ー…この島が…無事じゃ済まない…!!…ー
それどころか、今いる皆にも被害が…!!私は泣きそうになった。
ー…それに、この島は私にとって大切な…皆との思い出が詰まった大切な場所だ…ー
私は胸を押さえると、
「…何とかする方法ならある。」
ブラウさんは、そう言うと私の返事よりも先に鋼の死神に特攻した。いきなりの加速で私は少し掴まっているシートをキツく握った。
「きゃっ……!」
「しっかり掴まっていろ。」
ブラウさんは、鋼の死神に向かって思いっきり先程の槍を横に持つと、そのまま死神を押した。…ルエストの声が聞こえないことに私は疑問に思った。
ー…何でさっきからルエストの声が聞こえないんだろう…もしかして…ー
「先に脱出したな。」
やっぱり!!そうだと思いました!!
私はルエストの用意周到差に思わず呆れてしまいましたが、
ー…そうだ、今はそう言う問題じゃない。…ー
ブラウさんが押してくるおかげで何とか幸いにも海の近くまでやって来れましたが、それでもまだ島から出ていない…!
ー…爆破開始、四分前…ー
私は祈るように手を握りしめた…その時
「…その機体に乗っているのは誰だ?」
この声は…!アルさん!!私はブラウさんにオープン通信にして貰った。
「アルさん!私です!シズクです!」
私が叫ぶように言うとアルさんは反応をしてくれ、
「…シズク?それに乗っているのはお前と後一人誰だ?」
「えと…」
私はアルさんに今の状況を伝えようとすると
「…話なら後でいくらでも聞いてやるだが今はこちらを手伝って貰いたい」
とブラウさんが言いました。
「急げ、後四分以内で爆発するぞ」
ー…爆破開始、三分前…ー
「なるほど、後で話をじっくり聞くとして、今はこの機体を優先するか」
そう言うと、アルさんはサーベルを抜くとブラウさんに加勢してくれた。そして、ブラウさんはアルさんの提案でそのまま海まで行くとアルさんが、
「見えた…。」
そう言うとブラウさんはいったん離れ、アルさんが頭部を切り捨て、その後ブラウさんが頭部を思いっきり海に向かって蹴り上げました。
ー…爆破開始 一分前…ー
そして胴体を真っ二つにすると先に上半身を投げ飛ばし、
ー…爆破開始 10、9、8、7、6、5、4…ー
そして、下半身を投げ飛ばした、直後…!!
ー…3、2、1、0…ー
地面を震わせ、まるで怪物の雄叫びのような盛大な音が響いた…。
私達のいた、島は無事だったが私は別の意味で身体が震えていた…
アルさん登場。そしてシズクの震えの理由は?




