表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
220/220

episode:048 裏切り

今回、ブラウ視点!

…もう、後戻りはできない…


episode:048 裏切り


 俺達は、直ぐにムスマンルク州に行く準備を整えていつでも出撃できる準備をしていた。


 皆、忙しそうに…だけど、俺は自分の機体を見た後に、ぼんやりと窓の外を見ていた……。


 

ー…この任務が終わったら…俺は、此処を離れないといけない……ー




 そう俺の任務はブルー・レジスタンスのスパイだ。そして、それが終われば俺は自分のいた組織に、情報を伝えなくてはならない…。



 あの事件の後の連絡で、俺は連絡相手に待ち合わせが確実に行える場所を教えるように言われた。……なるべく、速めに…そして、不自然に…消えるようにワザと…そして、もし、追いかけてきた場合は……躊躇いなくやれと……



 そして、俺はムスマンルク州に着き次第、今の任務が終わったら端末で指定された座標に行くように指示された……。



 ー…だけど、俺は…ー


 俺は、本当はどうしたいのか……?勿論、組織の命令は絶対だ…でも…俺は…此処での…ブルー・レジスタンスの生活を……日々が、悪くないと思っていた……。


 そんな時だった。声を掛けられたのは…


 シズクは、俺を心配して声を掛けてくれたようだった…だけど、何もいえなくて素っ気ない態度をとった…シズクはそれでも、心配してくれたのに、俺は、


「…だからっ!何でもないんだ!!」


ー…言えるわけがないだろ…君を…皆を裏切るなんて!!…ー


「……っ!」


 行き場のない感情をぶつけるように、シズクに向かって……怒鳴ってしまってから、直ぐに彼女をみると…



…悲しそうに…傷ついたような、表情をしていた…。



 それが、自分がさせたと思うと… シズクから逃げるように…早足で其処を移動した……。



ー…シズクを…傷付けた…俺が…ー



 その顔を思い出して…胸に痛みを感じた…。それを無理矢理振り払うように、歩いた……。



ー…言えない……言えるわけがない……ー



 そして、暫くシズクと距離を置きながら、作戦のための準備に掛かった…。



 皆も俺とシズクに何かあったのか、聞いてきたりしてきたが、俺は何でもないと言った……。


 そして、作戦の日……そして、俺が裏切る日に、シズクにどうしても謝りたくて、シズクに会いに行った。……せめて、自分でしっかりと謝りたかった。


 謝った後、俺はシズクの側から離れた……。


 …彼女との日々が、俺には何よりも大切で…掛け替えないものになっていた…


 …皆との時間も、いつの間にか慣れてしまった…



ー…楽しくて、俺にとってのもう一つの居場所にいつの間にかなっていた…だけど…ー



 その居場所を俺は裏切る……だから……



ー…ありがとう…さようなら…ー



 その言葉を心の中でいって、ヴァッサーに乗り込んだ……


今回は直球でタイトルがネタバレしていてすみません…いつもは自分なりに、それとなく匂わせてから付けるのですが……(;´Д`)


ということで、ブラウはこんな感じで考えていたんですよ…


それでは

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ