episode:17 少年
今回個人的にほんの少しラブコメみたいになりました。
…まさかこんな事になろうとは…
episode :17 少年
あの後、私はリチャード君と和解してミレーヌさんとコウヤさんと一緒に相変わらない毎日を過ごしていた。後、オルヴァー艦長の話だと私達はもうすぐここから離れるため、既に危険がないか調べ終わった無人島で最後の日をクラウスさん達と共に過ごした。
…そんな、大切な日だったのだけど…
「……………」
「……………」
…この、森で倒れていてついさっき起きたばかりの彼は少なくとも、無人島にいた私達とは違うと思う。取りあえずお互いそのまま固まったまま互いを見ていた。そして、その少年が口を開いた。
「…なぁ、ここはどこだ?」
ー…はい…?…ー
「…つまり、気がついたらここで気絶していて私が居たということなんだね。」
あの後、私は少年に質問をしたけど少年は無表情のまま答えて私の質問にも頷いた。つまり…今までの話を考えると…
ー…記憶喪失かぁ…皆になんて言おう…ー
そう考えると、私は途方にくれてしまった…。後、彼の名前を教えて貰った。名前は何とか思い出せたとの事だった。
「えと…ブラウさん…」
「何だ?」
「何か思い出しましたか?名前以外にも」
彼は首を横に振り分からないとの事だった。お互い途方にくれた後、また戦艦に向かって歩いた。
…ブラウさん、よく見ると格好いいな。多分私より二歳くらい年上だと思うし、髪は綺麗な黒髪で目なんて澄んだ水みたいな綺麗な青だし、背も私より少し高いし…きっと家族や友達が心配してるだろうな…。と考えてばかりなのが悪かったのか、私は目の前の石につまづいてしまい、転びそうになり、腕をブラウさんが引っ張ってくれたまでは良かったのだが…足が片方しか地面についていなかったため、そこが軸のようにグルンと周り勢いよく、ブラウさんに抱きついてしまいました。ブラウさんも私を支えようとして、引っ張っていない手で私の背中を回していました…
この後どうするどうなる。