episode:166 三部隊合同作戦
今回は、作戦説明と作戦開始前の話です。
…風で、雪桜のマントが靡いています。
episode:166 三部隊合同作戦
私は、今…リチャード君の機体の上…ストームに乗って、指定された場所……移動要塞に向かって二人で…性格には私…雪桜がストームの上に乗って移動しています。そして、目立たないように擬態用マントを着けて、すぐに攻撃できるようにハルバートを片手で構えてもう片方でなるべく全身を隠すようにマントを被せました。
「…しかし、今回の作戦は…二人で囮とは…」
「…足手まといにならないように頑張るね…」
「それはお互い様だ。」
そんな話をしていると……
「…シズク、聞こえるか?…此方、クラウス…」
「クラウスさん…大丈夫です。クラウスさんは?」
「俺と、ミレーヌは聞こえてる…ブルー・レジスタンスでの後方射撃の準備は出来てる」
「…ありがとうございます…」
「…シズク、あのね…大丈夫なの…?」
ミレーヌさんが、私を心配してくれました…。
ー…まだ、万全じゃないけれど…だけど……ー
目を閉じて、息をゆっくりと吐き出して…
「…はい、大丈夫です…」
そして、ミレーヌさんの言葉に私は言った。ミレーヌさんはまだ、私の様子を気にしてくれていたけれど、
「…そっか……」
まだ、心配している様子に私は、申し訳なく思ったけれど…後で、ちゃんと決意したことを言おうと思った……
今回の作戦は、敵が移動要塞とのことで、まずは囮を二人用意した後に、二人の援護、そして本命の二人を本拠地に上手く送り込むと言う作戦。なら、何故今回私達なのかは、私の雪桜が他の機体よりも小さく、そしてストームに乗れるのは、私だけだったから。
クラウスさんと私とリチャード君はまず、軍の戦艦に載せて貰って、其処から本拠地を目指し、クラウスさんは軍艦で後方で待機、ミレーヌさんは反対の私達の戦艦で待機とのこと。
……何故か、軍の方々が凄く残念そうにしていたのを見てクラウスさんの腕を心配してるのかな…とちょっと疑問に思って見ていると、側にいたクラウスさんがやれやれと肩を竦めた後、
「まぁ、野郎よりは女の子の方が良いんだろうな……残念、残念」
と、意地悪そうな顔で彼らに向かって笑っていました。……どうやら、ミレーヌさんの事だなと思ってそれ以上は特に言いませんでした。
そして、本命の一人のコウヤさんは、支部の人達の戦艦に乗りました。そしてアルさんは…小型の…Hrw-が一機乗れるサイズの船に乗ることになりました。つまり、コウヤさんは表側の本命、アルさんは裏の本命と言いわけです。
私達は一応囮ですが、その実は一機でも多く来させるための…露払いをするのです。
つまり、私達はこの布陣……つまり、逃げ場を無くすための布陣……名付けて、
三部隊合同作戦を、開始しました。
と言うわけでベテランなレティさんとブラウがいないため、戦力的に少ないですが、次回から戦闘です!
……因みにクラウスさんのあの笑みは……(*´∀`)
それでは




