episode:165 残党
今回は、少し新展開。
…決意をした、その翌日…
episode:165 残党
「…え?ミチエーリ・ヴォーグルの本拠地が見つかったんですか?」
「…あぁ、何でもロシア側でかなり前から支部でも軍でも探し回って漸く見つけ出したそうなんだ」
艦長から、呼び出されて私達は、その話を聞いた。
因みに、レティさんは今回はやはり怪我のせいで今回の作戦には出れないようでした…
「でも、何で今まで見つからなかったんですか?」
コウヤさんがそう言うと、皆さんも一緒に疑問に思っていたらしく、艦長に聞いた。その様子に、ファリンさんが話してくれました。
「…どうやら、ジャミングで上手く隠していたらしいのよ…しかも、それだけじゃないわ…」
息を吐き出して、呆れたようにこう言いました。
「彼らの本拠地……ミチエーリヴォーグルが移動要塞だったからよ…加えて分かりにくくするために本拠地を上手く隠していたのね……全く…」
あの後ロシアにいた彼等は軍の方や支部の方が情報などを下に捕まえたと聞きましたが、どうやら残りの残党はその移動要塞にいるらしく、どうやら今回は私達が行くことになりそうです……。軍の人達も支部の人達も少人数ですが、共に行くことになりました。
少人数なのは、大勢で行くとバレてしまうからでしょうね……。
「とりあえず、残党と……多分、其処には首謀者がいるはずだよ……皆、悪いけどもう少し頑張って欲しい……」
艦長が私達を見て言いました。私達は、ゆっくり頷いた後……そのまま、格納庫に向かいました。
自分の愛機……雪桜を撫でて、いつもはその隣にいる、ヴァッサーがいないのを見て寂しさを感じましたが、頭を降って乗り込みます……。そして、その通信越しに、リチャード君が声を掛けてきます。
「…それじゃ、シズク……今回はよろしくな…」
「うん…、頑張ろうね」
そう言って、通信を切った彼と共に、私達は……
二人で、海の上を飛びました。
と言うわけで、遂に長かったミチエーリ・ヴォーグルとの決戦です。ラストの矛盾は……次回にて!
それでは




