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episode:161 どうして……

今回、鬱描写が入ります…

…私は、目を開けました


episode:161 どうして……


 そこは、私とミレーヌさんのお部屋でした。ぼんやりと辺りを見回して、立ち上がった時…


「……シズク?起きて大丈夫なの?」


 私はミレーヌさんの方を向くと頭に包帯と後は頬に絆創膏を付けていました。心配そうに私を見ていましたが、私はミレーヌさんに聴きました。


「……ミレーヌさん、ブラウ君は何処ですか?」


 私の問いにミレーヌさんは表情が固まっていました。私は不思議でしたが、再度訪ねました。


「ミレーヌさん、私気絶していたみたいで…だから、ブラウ君に会ってないんです…だから、ちゃんと…ブラウ君に謝らないと……ミレーヌさん、ブラウ君は………お部屋にいるんですか?」


 私の言葉にミレーヌさんは顔を気遣うような優しい顔から泣きそうな顔をしていました…。


ー…どうして、泣きそうなんだろう?もしかして…ー


「…ブラウ君は、帰ってきて……」

「っ……!シズクっ!」


 ないんですかと聞く前に、ミレーヌさんに肩をつかまれました。私は、


「……ミレーヌさん?」

「…シズク…貴女には、酷なことを言うけど…ブラウは…いないの…」


ー…さようなら……シズク…ー


「………ウソです……そんなの…だって、ブラウ君は此処に帰ってきて……」


 私は、頭の中に響いた声を否定するようにミレーヌさんに言った。ミレーヌさんは、改めて悲しみを堪える顔をして、


「……シズク…本当は…」

「います……絶対に!いるんです!!だって、私謝ってない!!だから、いるんです!」

私が首を横に振りながら、肩の手を外そうともがいているとミレーヌさんの大きな声がした。


「よく聞いて!!シズク、ブラウがいない理由は、貴方が一番分かっているでしょ……ブラウは……此処には此処にはいないって……」


 私は、ミレーヌさんの震える声を聴いた後、その場から膝から崩れるように座り込んだ。そして、優しく、抱き締められました。私は気を失う前を思い出して、ミレーヌさんの胸の中に泣き続けた……


「……して…どうして……ブラウ君……私っ…」


 ミレーヌさんは、私が泣き止み落ち着くまで背中と頭を優しく撫でてくれた……その優しさに、今の私は、縋るしかなかった……


と言うわけで、ブラウの事を受け止められないシズクとそんなシズクが見ていられなくなったミレーヌさん……(´・ω・`)

それでは

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