episode:1 自己紹介をします。
今回はメインメンバーの紹介です。
いろんな方がいました…
episode:1 自己紹介をします。
島に付いた後、私は荷物を持って迎えにきてくれた人に着いて行きました。案内をしてくれるようです。暫くは沈黙が続きましたが、案内の人が話をかけてくれました。
「おい。」
「はい。何でしょうか?」
「ここはどこだか分かるか?」
「確か、無人島ですよね?先程説明をしていただきました。」
船に乗っているときにいくつか説明をしていただきました。私が行く無人島では半年間過酷な訓練を受け、そこから自分にあった適性の高い武器を頂くことを。そしてそれを受け取れば私はそのうちの三つの部隊を選べることを。不安もあるし、数日前までは泣いていた。だけど、
だけど、自分で決めた道だ。
「そうだ、つまりお前はもうこの次点で『無国籍』になった。つまり」
「私はもう、蒼宮 雫ではなく、シズクとして生きるんですよね。」
そう、私はもう蒼宮のものじゃなくなった。仕方ないけど、それが事実だ。
「…随分落ち着いてるな。」
思わず、笑っていた。彼は少し眉をひそめてしまった。
「数日前までに話を聞いてましたし、覚悟もしていましたから。」
「…クラウス」
「…え?」
「オレの名前だ。ちなみに年は24歳で元イギリス人。」
「私は…シズクです。年は12歳で元日本人です。クラウスさんは日本語が凄い流暢ですね。」
「…12歳?ちょ…てっきり…」
そこまで言いよどむと思わずムッとしてしまった私は悪くないはず。確かに日本人は若く見られるけど…彼、クラウスさんは少し頭を掻いて謝ってくれたので、私も少し笑いながら謝った。そして緊張が緩んだとき、
「クラウス~!!何のんびり歩いてるのよ~!!」
と、女性の声が聞こえ、そこに眼を向けると綺麗な金髪でポニテール、青い瞳を持つ私よりも幾分高いであろう身長にスタイルの良い女性が向かって来た。
「げ…レティ…」
クラウスさんは何と顔をひきつらせていた。因みにクラウスさんは茶色の髪を短く切っており緑の瞳で私は黒髪黒目で髪は肩ぐらいまでの長さだ。
「もう!コッチは準備が終わったんだから!早く連れて…あら?もしかしてこの子が?」
レティさんとよばれた人が私に自己紹介をしてくれた。笑顔が素敵な人だな。
「あら、ごめんなさい?私ったら。あ、私はレティシアよ。皆からはレティって呼ばれてるのよ。因みに元フランス人よ年齢はまぁ、20代ってところかしら?」
そう言うとウィンクをして、笑った。私も先程クラウスさんと同じように挨拶をすると、レティシアさん…レティさんは屈んで…
屈んでいきなり抱きしめられたのだ。
「…?!え…えぇ…と…」
「や~ん!!可愛い!お人形さんみたい!!」
「おいこら!!いきなり何やってんだ!!」
レティさんは私を抱きしめて頬ずりしているその隣でクラウスさんが怒っていた。
…私は一体どうすれば…暫く困惑していると、
「……………」
いつの間にいたのか分からないけど、私は大柄の男性に抱き上げれて、おろして貰った。
「えと…すみません…」
その男性は私の頭を何回か撫でるとクラウスさんとレティさんの方を向いた。
「悪いな、あいつらも悪気はなかったんだ。」
「おい待てレティはともかく俺は何もしてないだろ。」
「ちょっと!ともかくとは何よともかくとは!」
クラウスさん達はまた言い合いを初めてしまった。隣の男性を見上げると男性はため息をついて私を見た。彼は眼は私と同じでスキンヘッドと呼ばれる、黒人の男性だ。
「…アルだ。元アメリカ人で32歳」
私も自己紹介をした。そして暫くは二人の様子を見ていた…。取りあえず、クラウスさん達が終わったのか私の所まで来てくれて謝ると今度は四人で歩き始めた。
たくさん、お話をしてくれた。お話の最中にクラウスさんが武器は三つの種類があると言われたが、私は気になって聞くと、三人が教えてくれた。
クラウスさんは射撃型のスナイパータイプ
レティさんは可変型のフライトタイプ
アルさんは近接型のファイタータイプ
のこの三種類らしい。私はこの後、自己紹介が済んだら明日の半年間の訓練に備えなければならない。そう、考えると不思議と力が入る。
頑張らなければ。私はこれからはお父さんもお母さんもいないし、独りで生きるために強くならないといけない。
改めて身を引き締める。そして、そこに着くと周りはテントやキャンプに使う物や始めてみる銃やナイフが置いてあった。…ちょっと意外というか何というか、宿泊施設みたいなのがあると思った。後からアルさんに聞くとどんな過酷な環境にも耐えられるためとのこと。私は納得した。その後はキャンプにいる人たちが集まって次々と自己紹介をした後は歓迎会を初めてしまい、お酒を出していた。クラウスさん達は飲んでたけど私はまだ未成年なので炭酸水を貰った。…本当は甘くして欲しかったとかは思ってないよ絶対。うん。思ってない。
そして皆が眠り、私も眠りにつく前に思った。
お父さん、お母さん。私、頑張るね。だから…
「だから心配しないでね。」
そして私は眠りについた。明日から始まる訓練の為に…。
次回からはシズクの訓練編がスタートします。




