episode:151 予想外の出来事
今回もタイトル通りです。
…機体は、ガトリングガンを構えたまま動きません
episode:151 予想外の出来事
私達は、隠れたまま相手の出方を待つしかありません…そして、相手が挑発するように言います。
「おいおい…『無国籍』の皆さんは、随分とビビってるみたいだなぁ?つまんねぇ…つまんねぇよ…とっとと出てこいよ?もっと楽しもうぜ?」
…相手は、挑発するように言います…
「…速くしろよ!?…退屈しのぎにこの街を何なら、蜂の巣にするぜ?!」
「…ちっ…外道が…」
「…とにかく、アレがある以上ヘタな手足しは出来ん…どうしたものか…」
アルさんもコウヤさんも、どうしていいのか分からず、頭を抱えました。……そこに、レティさんからの通信が入りました。
「…アル、無事?」
「…レティか…今は隠れているが、そっちどうだ?」
「…こっちは、何とか無事よ…だけど、ちょっとヤバいことになったわ……あんた達の援護に行けなくなった……」
「…詳しく」
レティさんから、話して貰った事は以上のことです…。
まず、市街地全てが脱出不可能な状態になったこと、そして…レティさん達はミチエーリ・ヴォーグルに捕まって、今は、どこかに、市民の人達と一緒にいると話してくれました……。
「…レティさん、ミレーヌさんも…無事ですか…?」
「…シズク?…大丈夫、ミレーヌも怪我はないわ…ただ、この事を…っ!!…ごめん、クラウスに!」
「レティさん?!レティさん!!」
何か、焦っている様子でレティさんからの通信は、途切れました…。
「…アルさん!…レティさんとミレーヌさんに何かあったんじゃ…」
たまらず、叫ぶように言うと、コウヤさんが
「…アルさん、クラウスさん達に伝えました。…シズク、少し落ち着け、レティさん達を信じろ…」
コウヤさんが、少し抑えた…だけど、二人を信じている声で、私に向かって言いました。
…そうだ、二人を心配しているのは、私だけじゃない…私は、大きく深呼吸をすると、二人に向かって、
「…分かりました…今は、目の前の敵を何とかするのが先ですよね」
「…そうだ…クラウス達には伝えたが、とりあえずは作戦通り、奇襲は成功したらしい…ただ、ブラウが所属不明機と抗戦しているらしい…」
私は、その言葉に胸がギュッとなるのを感じましたが、先程言われた、コウヤさんの言葉を思い出して、
「…大丈夫です…ブラウ君は……レティさん達も、ずっと強いから…」
不意に、いつも首に掛けているネックレスを握りしめて言うと、二人が頷いた気配がしました。
そして、私は二人にこの状況を打開出来るかもしれない、作戦を提案しました…。
と言うわけで、今回、2チーム事に予想外な事が起こりました。そして、シズクの作戦とは?
それでは




