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episode:144 格納庫にて

第七章!!開幕です!!今回は格納庫!

…そして、私達は


 episode:144 格納庫にて


 あの後、急遽ムスマンルク州にあるムスマンルク市に向かうために艦を急がせました。私は、皆さんに取り乱したことを謝り、次の任務のために雪桜の様子を見に行きました。


ー…艦長が言ってたな…私達がノリリスクに行くことはどうやら分かっていたみたいだったって…それと、コスタヤさんも……ー


「……すまない、どうやら内通者がいたようだ…。」

「そんな…コスタヤ様…」

「……分かっている…」

「とにかく、このままムスマンルク市まで行きましょう。」


 艦長とルスランさんとコスタヤさんが話し合いを始めたため、私達はアルさんとファリンさんと共に残っていた。そして、他の皆は思い思いに別行動を取り始めた。私も、今は雪桜の前にいた。


「嬢ちゃん、どうした?もう、コイツの整備は終わったぞ。」


 私の頭を優しく手で置いた人を見ると、ヘラルドさんが優しく笑っていました。そして髪をくしゃくしゃと撫でた後、


「……ヘラルドさん…」

「…今回は、どうやら一筋縄じゃ行かないが…ま、いつものこったな」


 ヘラルドさんは、この艦中でも特に最年長で本人から聞くともう50代とのことです。…私は、ヘラルドさんに向かって


「……ヘラルドさん、どうしてなんでしょう…どうして、」


…人は裏切るんですか?そう言い掛けると何かを察したのかヘラルドさんは私を見て屈むと


「……人が、裏切るには理由がある。一つがてめぇの利益のため、一つがてめぇの信念のため、そして、もう一つが……やむを得ない…そうだなぁ…てめぇの事情で逆らえない…そんな所だようよ…」

「…………」


「…だがな、裏切ったらそれ相応の代償がある。信頼や信用…積み重ねてきたいろんなモンが無くなるなんて当然だ…半分の奴は裏切った代償が分からずにてめぇのやらかしたことを棚に上げて喚く。だがな、もう半分は…例えどんな事になろうと構わない、その代償が分かった上でやる奴もいるんだ」


 ヘラルドさんは、私に言うとにかっと笑ってまた頭を撫でてくれました。


「ま、今回の奴がどんな理由にしても、俺達がやる事は一つだろ」

「……はい」

「…さて、それじゃ好きなだけ居な。俺は仕事に戻るからな」

「…ヘラルドさん、ありがとうございます」


 そして、ヘラルドさんは背中を向けて手を振りながら、他の整備に向かいました。私は、雪桜の足を優しく撫でると暫く見つめた後に既に整備を始めたヘラルドさんに頭を下げて格納庫に出ました。

ヘラルドさーーーーん!!!いつか絶対に出したくて仕方ない方でした!!また、再登場させたい!!やっぱり、ヘラルドさんは艦長よりも実は年上だからどうしても、言わせたかったんです!!


因みに、ヘラルドさんは髪は黒くて刈り上げており、目は緑のナイスミドルのお方です!!渋い顔に少し強面ですが、皆のお父さん!口は良くないけど差し引いてもマイナスにならない、下町のおじ様です。


そして、第七章。この章でも波乱がありますが、よろしくお願いします!!それでは

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