episode:040 見えない、道
ブラウとコスタヤさんの、会話。
…何か用なのだろうかと見た。
episode:040 見えない、道
「やあ、どうしたんだい?何か思い詰めていた様子だったみたいだが…」
コスタヤ・ズーリンは、俺に向かってそう言った。俺は、考えを見透かされないように無言で首を振った。…迂闊に話すことは出来ないことだ。当たり前だが…そして、コスタヤ・ズーリンはそうかと呟いた。そして、
「そういえば、君は記憶喪失だったと聞いたよ。もしかして、何か思い出したから悩んでいたのか、それとも、思い出せなくて悩んでいたのかい?」
「…まぁ、どちらかといえば後者ですね…」
「そうか、すまないねお節介を焼いてしまって。」
「…いえ、ありがとうございます。」
コスタヤ・ズーリンは、何事もなかったかのように俺の事を話した。…気付いてはいるんだろうが敢えて話を変えたのが分かった。そして、コスタヤ・ズーリンはその後特に取り留めのない話をした後に切り上げて俺がそのまま、自室に戻ろうとすると
「もし、何か迷っているのならどうするべきかどうしたいのか考えてみると良い。」
俺は、その言葉に足を思わず止め後ろを振り向くとコスタヤ・ズーリンは既に歩き始めた。…そして、自室に戻ると俺は先程の言葉を考えていた…。だけど、今の俺にはどうしたいのかすら分からなかった…。
そして、俺は択捉島から出航して一週間後アルと共に偵察に行くことになった…。だけど、何処か嫌な予感がした。そしてそれが的中した。俺達は、二機なのを良いことにミチエーリ・ヴォーグルに囲まれてしまった…。
今回、ブラウがコスタヤさんと話した内容とアルさんと共に別行動なる原因の話。そして、次回から別行動の話が入ります。では




