episode:143 義憤
今回、やっと第六章が終わります。長らくでした…
…私は、その言葉を聞いて…
episode:143 義憤
「…ふざけてます…自分達で仕掛けておいてアルさん達のせいにして、しかもそれが全部…全部…」
全部、 アルさん達を騙すためだなんて……!!
「しかも、謂われのない罪まで被せて…!!」
アルさん達は、只生きることに一生懸命だった…!ロバートさんだって、アルさんと一緒だ…それをまるで…!!
「こんなの!!間違っている!!だったら、どうしてアルさん達を頼んだ!!自分達で仕掛けるくらいなら!!ミチエーリ・ヴォーグルがいるなら!!こんなの!馬鹿げているにもほどがある!!」
私は、いつの間にか叫んでいた…。保守派が考えているのは分かる…多分、自分達に火の粉が掛からないようにするためだと…だけど、無関係だったアルさん達に罪を着せるなんて…そんなの…!そんなの…!!
ー…私がいた場所と一緒じゃないか!!…ー
私の、いつの間にかの叫びに、皆さんは驚いていました…艦長はどこか、目を細めていましたが…誰が、私に声を掛けようとした時に、艦長室から連絡が入った…。私の様子を心配そうに見るミレーヌさんに気付いて私は、我に返った…。謝ろうと声を発する前に艦長が、私達に連絡の内容を言いましたが、その内容に誰もが…理解出来ないといった様子で…私も、同じく理解が出来ませんでした…艦長からの、連絡は、
ムルマンスク州の中のある都市が、ミチエーリ・ヴォーグルによって占拠されてしまったとの連絡でした…。
今回、珍しくシズクが怒りを露わにしました。普段、物静かで大人しく素直のため皆から可愛がられる彼女ですが、違いはあれど自分と同じ境遇だったアルさんの事で怒りました。彼女もまた、冤罪で離れ離れにされたことがあったからです。
そして、最後は急展開ですがそれは閑話を挟んで第七章で。それでは。




