episode:138 宣戦布告
今回、レティさんが活躍します。
…そして、その衝撃がくる直前…
episode:138 宣戦布告
「……アナタ、カズヤね?…私を覚えているかしら?」
「……貴様っ!レティシアかっ!!」
「…そうよ。久しぶりね。カズヤ」
レティさんが、フライトモードからヒューマンモードに切り替えてナイフでカズヤの棍棒を受け止めました…。そして、間を置かずに今度は長さの違う受け止めたナイフよりも短めのナイフを相手に向かって切りつけようとしました。しかし、相手はそれに気付いて一旦下がりました。
「……ゼノン達から聞いてたけど…まさか本当に裏切っていたなんてね。」
「………」
「…だんまりか…ま、良いけどね…さて、シズクを狙った理由は大方予想がついてるわ。」
レティさんは、そう言うとナイフを交差させてカズヤに素早く攻撃を仕掛けました。カズヤはかわしたり、受け止めたりしながら応戦します。その攻撃は、やはりとても早く空中でも地上でも変わらない素早さを誇っていました。しかし、カズヤも負けておらずそれを見極めています。
「…っ相変わらず速いな…」
「…それはどうも…」
カズヤとレティさんは、きっと知り合いだったのでしょう。ゼノンさん達ともどこか親しげだったのを思い出します。そして、
「シズクッ!!」
私は、カズヤに呼ばれた方を見ます。そして、皆さんが帰って来ることを察知したのでしょう。彼は去り際に私に向かって
「…俺は、お前があの方を…オルコット様を殺したことを…忘れない…私を救ってくれたあの方を下したお前を許しはしない…」
「……………」
「……俺は、お前を必ずこの手で仕留める…」
「っ…待ちなさい!!」
ミレーヌさんが、ライフルで撃ちますがやはり素早く撤退しレティさんに向かって思いっきり蹴りを入れて、レティさんが避けたのを見て消えて行きました……。
私は、カズヤに言われたことを深く考えて自分の掌をきつく握りしめて去っていった後を強く見つめました…。
…やっとレティさんのヒューマンモードを出せました!!本当なら第五章辺りで出したかったのですが…orzレティさんの武器は左右の違うナイフです。本人曰く、そっちの方が動きやすから。そろそろ第六章も終わりが近づいてきました。それでは。




