episode:12 招かれざる客
今回はレティさん視点を後半に付けました
…私は走る、目的の場所へ
episode:12 招かれざる客
私は格納庫へ着くと、既にリチャード君達がいた。
…今回の任務は、今日護送される白いHrw-を乗せたヘリが何者かに襲撃を受けているとの事で、それに護衛をしているレティさんの援護にミレーヌさんとクラウスさんが、アルさんとコウヤさんが戦艦に待機して、近付いた敵を倒すというもの。因みにリチャード君は緊急時の為に待機。私は…
私は、まだ機体を持っていないためにここで待機せざるを得なかった。
本来なら、今日がその一週間であり、Hrw-のタイプをテストをするというものだったが向こうの数が多かった為に、リチャード君達も襲撃しなければならなくなった。因みにスナイパータイプはミレーヌさんでファイタータイプがコウヤさん、リチャード君はフライトタイプ。…そんな私はと言うと、コウヤさんと同じ、ファイタータイプの適性があったとのこと。
皆がそれぞれの任務に向かうのを、私は見ている事しか出来ないのを歯がゆく感じた。そんな私に気づいたのか、コウヤさんが私の頭を撫でると安心させてくれるように言った。
「大丈夫だ。今はお前が戦えなくてもいずれ俺達と戦うときがくる。その時は共に戦おう。」
そうして、私の頭から手を離し持ち場に戻った。
既にクラウスさんとミレーヌさんは援護に向かっているため、リチャード君は何時でも緊急時に行けるように準備をしていた…。皆、どこも隙がないように打ち合わせや確認をしていたのに…。
だけど、私は何故か悪い予感がしていた…。
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私は今、目の前の敵と空で抗戦していた。今日は皆よりも速く任務が来たために、今はこのヘリに乗っている人と…新しい機体の為に護衛の任務についていたが…。
「流石に想像通りと言えば想像通りだけど、ちょっと数が多すぎるわ~…」
私は目の前の空を飛ぶ…人から見れば十分大きいが…五角形の飛行型の人口機械をバルカンを仕掛けた。それも真ん中の黄色い少し窪んでいるところから弾丸を飛ばすのだ。今は何とか一人で持ち堪えたが、やはり弾丸も少しづつ無くなる事は理解した。このままではジリ貧だ。
「でも、まぁ何とかしましょうか。」
援軍が来てくれるのは助かるけど…ぶっちゃけ今のところ空を飛べるのは実質私一人だ。だからこそ…
「何とかしないと」
そう言って、気を引き締め再度敵を撃とうとすると…
ー…目の前のHrw-の人型が…正確には背中に小型の翼を付けた青い機体が飛んでいた…ー
謎の青い機体…その正体は次回にて