episode:128 ノリリスク
今回、ラストに残酷描写があります。
…そして、私達はノリリスクに着きました。
episode:128 ノリリスク
私達とクラウスさん達は一時的に分かれました。と言うのも、クラウスさん達は見張り、私達はコスタヤさんを護衛するために。……本来なら、彼は要人のため私ではなくアルさんが着く予定だったのですが……そして、レティさんは見えないところにローゼンを置いて一緒にコスタヤさんの仲間の方がいる、建物に向かいました。
…街を見渡してみると、建物がカラフルで、綺麗だけどどこか物悲しく感じました。…今も閉鎖都市ということで許可が無くては入れない場所ではありますが…街中は寒いせいか人が疎らです。
「それにしても、迷いそうな場所ですよね。」
「確かに。私も昔来たときは危うく迷子になりかけたからね…。」
「……とにかく、もうすぐで合流地点には着きますね。……アルとブラウも、いると思いたいけど…」
…レティさんはそう言うと、私も頷きました。…アルさん達は、ノリリスクで合流すると言っていましたが…今は二人を信じないと。もしかしたら見張りのクラウスさん達といる可能性もあると思います。
そして、目的の青い建物を見つけて入ろうとノックをしましたが、返事がありません…私はもう一度叩きますがやはり、同じく返事はなく…レティさんは私に目配せをしました。
レティさんはコスタヤさんを庇うように腕を出して、私が両手で銃を構えました…明らかに様子がおかしいことに気付きました…そして…私が、青い建物の扉に手を掛けて開けたとき……
ー…その中が、一面真っ赤に染まって、そしてそこの中には…ー
「……………………」
…もう、既に動かなくなった人達がいました…。
…第一目標のノリリスク、そして建物の惨状…果たして、誰が?
ではまた。




