episode:029 私という、存在
お久しぶりです!だいぶ間を空けてすみませんでした!!今回は、あの人視点です!今回鬱展開あります。
…きっと、運命だったの。
episode:029 私という、存在
私は産まれた時から、既にいらないと言われていた。…男を産めなかった母は役立たずと罵られた。そして、母は私を産んだ影響で子供を産むことが出来なくなった…。それでも、母は私を愛してくれた。使用人からも侍女からも腫れ物を触るような扱いをされた私や母の味方は、ばあやだけだった…。そして、私が12歳の時に母は泣きながら私に言った。昔から体の弱かった母は、既に病床に臥せておりいつ亡くなってもおかしくなかった。そんな母が私に言ったのだ…
ー…あの人は貴女が産まれた時に言ったの…役に立たない女を産んで使えないって…貴女が男なら貴女も私も幸せになれたのかな……ー
その日は何も言えずに、病院から出た…。
ー…じゃあ…!じゃあなんで!私を男に産んでくれなかったの!?…ー
私は泣きそうになりながらも私は歩いた。…私は、車に乗って家に行く途中、道を歩いている親子を見た…
…女の子が、スーツを着た男性と手を繋いでその間に女性が女の子と手を繋いで何やら楽しそうにしている…女の子は喜んで、男性は笑っていた…
その姿をずっと見ていると私はそのまま車に乗り、家に着いた…
「お帰りなさいませ、お嬢様。」
家の者が私に義務的に挨拶をし、私も返す…そして偶然にも父が目の前にいた。父は私を見ると興味がなさそうに見た。そして、
「…今日も見舞いに行ったのか…御苦労なことだ…ま、好きにしろ。私には関係のない事だ…あんな役立たずなど知ったことではない…」
父は吐き捨てて私が何かを言う前に玄関から出た…私は唇を噛み締めて部屋に戻り思いっきり泣いた…母の言葉や父の言葉を思い返して、涙が枯れるほど…そして、その夜病院に母が急変した知らせを聞いて、私は車で直ぐに母の病室に向かった…母は私を見ると…
ー…さっきはごめんね。碧…お母さん酷いこと言ったわよね…産まれてきてくれて、ありがと…ー
そう言って母は亡くなった…私は泣きながら母に、しがみついた…父は仕事で来なくて来たのは、翌日の朝だった…。そして、母の通夜の時に母方の親族に言われた…
ー…貴女が男なら、葉月さんは亡くならずにすんだのに…貴女のせいよ。…ー
私は、それを聞いてその人が去っていく後ろ姿を見ると駆け出して近くの木の陰で泣き崩れた…。
父は、私のことを昔から疎んでいた。母の事やばあやの事もいないように扱い、私達が居れば顔を歪ませて何も言わずに去る…父の親族からは母は穀潰し、母の親族からは恥知らず…何もかも、私が産まれたせいなのに母は私を愛してくれた…。そしてその母も亡くなり、ばあやは、私が10歳の頃に亡くなった…。用事があり出掛け、茶山家に戻るときに事故にあった…私は母に連れられて、ばあやの元に行った…ばあやは施設で育ち15歳の頃に母のお世話係として、迎えられた。…そして、ばあやは母に自分が死んだら海に撒いて欲しいと言っていた。ばあやの関係者は私達親子と施設で仲が良かった人数人で、葬儀を終えて帰った…。何人かの人と話をして…
私は、暫く泣き続けていた…ばあやの時も同じように泣いた…
ー…どうして!…私だって…産まれてきたくて産まれたんじゃないのに!…ー
暫くすると、後ろから声を掛けられた…。
「おねえちゃん、どうして、ないてるの?」
「…え…」
「どこか、けがしたの?だいじょうぶ?」
私は、声のする方に向けると…
…自分より、小さい子が私を心配そうに見ていた…
…大分間を空けてしまい本当にすみませんでした…11月はいろいろと用事があり、中々投稿できませんでした…後スランプもプラスされ…orzですが、スランプを脱却したと思います!用事も何とか片付けましたので、また投稿が出来ると思います。
…今回、茶山 碧様視点ですが久しぶりの投稿で鬱展開ですみません…まだ続きます…それでは。




