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乙ゲーと思ったらロボアニメでした。  作者: 小宮 海
第五章 虹乃華学園編
128/220

episode:100 執事、朱坂

タイトル通りです。もう一度いいます。


タ・イ・ト・ル・通・り・で・す。

…黒瀬先生の一言で彼等は口を閉ざしました。


 episode:100 執事、朱坂


 彼等の顔は、何か言いたいけれど言えないそんな雰囲気です。そして、黒瀬先生は此方に顔を向けるとまたすぐに彼らに顔を向けました。

「……無いんですね?……なら、そこで私達と静かに彼等を待ちましょうか。…お前達も良いな?」

…彼等は、黙って悔しそうにしていました…。そして、私達は紅条様のお父様とその護衛の方、お着きの人共にまだ学園に残っていた実行委員の方を連れてちょうど此方に来られて来たため、クラウスさんと紅条様が説明すると……

「君達の話は分かったが…それだと危険すぎないか?…車は貸すことは出来るが…」

「……お父様、それなら…」

紅上様が、ある端末を見せると……少し、渋ってはいましたが、了承して下さいました…そして、

「…では、運転手の方にこれを見せて下さい……私が知る近道です…」

私に、近道の地図を貸して下さいました…。それにしても……

「こんな道があったんですね…私、初めて知りました…」

「……ふふっ…そこは穴場ですからね…?知らないのも無理ありませんわ」

そう、おっしゃいました…私は、紅上様は何故誰も知らない道を知っていたのか疑問に思いましたが、今はそんな事を考えている場合ではなく、紅上様のお父様が連れてきてくれた運転手の方にこの端末を見せると……

「……了承しました。…では旦那様、お嬢様。行って参ります。…それでは駐車場に行きましょう。」

と、あっさりと言ってくれました…少し、拍子抜けしてしまいましたが…

「彼は、こう見えても私達の信用に足る人物だ…心配することはないよ?」

「朱坂は私達の執事兼運転手…腕は本物ですわ!」

「だから、朱坂の事は信じて欲しいのよ?」

……私の後ろにいる、クラウスさんは

「……朱坂さん……マジで何者だ…」

「只の、紅条家に使える執事でございます。」

「いや…うん……コウヤとシズクを頼みます。」

……紅条家の、懐と心の偉大さに改めて感動した私は、コウヤさんと共に、朱坂さんに頼むと分かりましたと言って下さり、校舎裏の駐車場まで共に行きました…。紅条様達に御礼と、クラウスさんとブラウ君に言葉を交わして……そして…


車に乗り込んだ私達は、朱坂に紅条様から貸していただいた端末を見ると……

「ありがとうございます……それでは……」

と、端末を助手席に置くと……

「お二方、……飛ばしますので、しっかりと握って下さいませ……」

……朱坂さんは、そう言うと近道の場所をまるで先程の地図で全て把握されたのか……障害物に当たることなくそのまま……


   ……加速を上げられました!!……


……途中で一機には気付かれました……が……なんと、

……朱坂さんは、それにすぐ気付きますと更にスピードを上げられて一気に走りました……一機が確実に、追いつかれるというところで、敢えてスピードを落とし、その機体の足の間をそのままのスピードでバックしたかと思うと敵が、その間から手を伸ばすと……また、アクセルを全力で踏み、敵の左足がちょうど車一台分通れるところにギリギリで、足の間まで数メートルという所で、ハンドルをひねり、猛スピードで向かいました……。敵は、気付いて追おうとしますが……後ろを見ますと、だいぶ離したのか、敵は追ってきませんでしたが……


「ほっほっほ……これくらい、何てことはありません。あなた方を無事送り届ける事が、旦那様達に頼まれたことですから……」


私は、朱坂さんに失礼かと思いましたが思いました


ー…朱坂さん、貴方は一体…何者なんですか?…ー


……そして、そのまま港に行きました……

本編、100話目になりましたね!……そして、朱坂さんが活躍……この執事、本当に何者なんだろう…


戦焔軍の搭乗者「なにあの車凄すぎて怖い」


朱坂さんの容姿は、白髪でオールバックの老紳士の60代。モノクルを左目に掛けて、いつも笑顔を絶やさない。しかも、執事服もしっかり着込む。……


紅条家当主「彼は何をやらせても完璧にやってくれるんだよ。いつも感謝してる。」


それでは


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