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乙ゲーと思ったらロボアニメでした。  作者: 小宮 海
第五章 虹乃華学園編
127/220

episode:99 一声

今回は、打開策を考えます。

…私は頭の中を整理しました…


 episode:99 一声


 異変に気付いたレティさん達は、直ぐにブルー レジスタンスから機体に乗って学園に向かおうとしていたところに、待ち伏せでもしていたのか戦焔軍に足止めをされていたとの事でした……。私達は、完全に八方塞がりになりましたが……


「レティさん、一機でも此処には来られませんか?」

と、コウヤさんが言いました……。レティさんとアルさんは前線で戦っているとのことで、ミレーヌさんは後方支援に徹している。なら、今フライト形態のリチャード君は来られないかとの事。

『……難しいわね…リチャードに頼みたいのは山々だけど…敵の数が多いのよ…統率軍も…手伝ってくれてるけど…』

『…そっちは、何機だ。』

「……窓から見て、大体六機だ。アル、何とかならないか」

 暫く、考え込んでいると…


「……それなら、私と共に近道を教えますから車で行くのはどうですか?」


……紅条様が、提案をされました…私は、

「危険です!紅条様!」

紅条様は、私の言葉に頷き

「…確かに、危険でしょう…ですが…この状況を打開するには、危険を省みなければなりません。…あなた方の任務はこの学園を守って下さること…私のことなどは二の次です。」

「ですがっ!……紅条様、」

「……私は、この学園の生徒会長であり、そして学園の方々を守る義務があります。…今、最善の選択はあなた方に頼ること…ですから…」


…紅条様は……頭を下げられ……


「お願いします…私達を、助けて下さい…」


……私は、何も言えなくなりました…クラウスさんが私の肩に手を置くと…


「……分かった…だけど、紅条さんは此処にいて欲しい。……例え二の次だろうが、あなたを護衛する事も含まれているんだ…俺と、シズクの頼みだと思って聞いて欲しい。」

「……分かりました…私は、此処に残らせていただきます…」


……そして、紅条様の車に乗ることになったのは私とコウヤさんになった…。理由は、ブラウ君は捕獲した戦焔軍の人の見張り、クラウスさんは紅条様の護衛。それを含めて体育館の人達の護衛。コウヤさんは完全な近接型。私は遠距離も出来るためにベテランであるクラウスさんが紅条様を守るために行くことに。そして、説明を皆さんに聞かせ、大体の方は不安そうになりながらも、何とか説得すると渋々とですが、了承してくれましたが…中には…


「はっ……そうやって貴様達は逃げるのだろう?…薄汚い……」

「そうだ!!…お前達の何処に信用できるんだ!」

「…紅条 椿に雇われているんだ…疑うに決まっている…」


……困った事にこの方達が私達の説明に納得して下さいません…周りの皆さんも、不安はあるけれど仕方ないと納得してくれたのに…暫く、彼等がまだ反論していると……


「…なら、彼等がどうしたらいいのかあなた方は今より最善の方法を知っているとのことですよね?でしたら教えたらいいのでは?……お前達も、知ってるなら速く教えたらいいだろう?」


……黒瀬先生が、彼等に私達を庇うように言って下さいました…

紅条様と黒瀬生徒が活躍した回でした。…黒瀬生徒は、ラストですが。紅条様は、活躍させるのは前提でしたが、黒瀬先生は、予想外でした。…キャラが自分の意思と関係なく動くことがあるんだなと思いました…。個人的には、黒瀬先生はダークホースですね。黒だけに。……すみません…出来心です…それでは。

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