episode:95 お手をどうぞ?
後半少女漫画要素あり
…昼の方と交代の時間がきました
episode:95 お手をどうぞ?
まずは、昼の方が紅条様の知り合いと言う事になり皆さんが仮装をされました。
アルさんがまずはフランケン、レティさんが狼女、ミレーヌさんは魔女。そして、リチャード君は吸血鬼になりました。アルさんはいつもと変わらなかったのですがレティさんとミレーヌさんはとても楽しそうにされて、リチャード君はかなり恥ずかしがってミイラ男になろうとしていましたが、皆さんから止められてしまい、結局この格好のままで行きました
……私は、後ろでリチャード君を励ましました。そして、ブラウ君と入念に踊りの確認をとり、皆さんが来るまで待機しつつクラウスさん見て貰いました。
……そして、夕方になり皆さんが帰って来られると……アルさんは朝と変わらず、ミレーヌさんとレティさんはお菓子をたくさん貰って、リチャード君はぐったりされていました……ミレーヌさんに聞くとリチャード君がかなり学園の女生徒に声を掛けられて、お菓子貰ったり名前を聞かれたり連絡を聞かれたり……と大変だったとの事です……大変お疲れ様でした……。
私は、自分の部屋で今はメイドの方にドレスを着せてもらいレティさんとミレーヌさんが私の所に報告にきて下さいました。…私は、本当なら早く終わる予定だったのですが、少し予定が狂ってしまいレティさんとミレーヌさんが、私のところに来てくれ、教えて下さいました。……そして、私の支度が終わると……部屋にいた皆さんが私を見て顔を綻ばさせて下さいました。
「わぁお……可愛いじゃない。」
「シズク!似合ってる!!」
「久し振りに椿様以外にやりがいを見つけましたわ。」
レティさんはニコッと笑ってミレーヌさんは手を一回叩いて喜んでくれてメイドの方は、顔が達成感に満ち溢れていました。私は、鏡で自分を見て見ました。
まずは、いつも肩まである髪をハーフアップにして左右に編み込まれていました。そして、よく見ると髪にピンクのリボンが一緒に編んであります。後ろは水色の可愛らしい小さな髪飾りがあるとの事。次に、ドレスですが青を基準とした感じでスカートの辺りは白い部分が見えて、青の部分が左右に別れてレースのようになっていました。白い部分は足に隠れています。そして腰には紺色の大きなリボンを斜めに結んでありました。胸元には可愛い小さな青い薔薇が中心で細いピンクのリボンが四本出ています。そして、靴は踵が少し高めのアイスブルーの靴。抜けないように足の甲に同じ色の留めてある物には左右対象に小さなレースをあしらった白い羽があります。……紅条様が見立ててくれたとのことですが、ドレスや私の纏っている物が可愛らしいです。不意にミレーヌさんが何かに気付いて、私の首にネックレスを付けてくれました。レティさんとメイドの方はこれで良しと言って、扉の前にブラウ君がいると言われて、私は待たせてしまったために謝ろうと戸を開けると……
……其処にいたのは、白色の正装をして胸に青い薔薇をつけて…髪は整えていた…いつもと違うブラウ君に、私は動けずに見取れていました…
ー…ブラウ君…いつもと違って…格好いい…いつも格好いいけど、今日は何処か違って…ー
お互い見つめ合い、ブラウ君はハッとして咳払いをしました。…そして、俯きながら…
「びっくりした……凄く似合ってる……」
「ブラウ君も……」
私達は、また同じことをしてしまいレティさんが、「ハイハイ。じゃあブラウ。シズクをちゃんとエスコートしなさいね。」
「今日は、ブラウはシズクのパートナーだからね」
ミレーヌさんに言われてブラウ君は私をもう一度見て、手を差し出してきました。…そして、
「…お手を、どうぞ?」
「はい…お願いします…」
私は、差し出された手を重ねて一緒にレティさん達と一緒に皆さんが待っている為に向かいました…。
……私がやった乙女ゲームにある、全てのルート共通の、イベントがあるのですが、それがダンスパーティーだったんです。なので、
シズクの学園お金持ち→ダンスパーティーあるんじゃね?→今10月→10月と言えばハロウィン→ハロウィンなら仮面舞踏会にしよう!
と言う感じに……。そしてブラウに言わせました。言わせたのはレティさんとミレーヌ。雰囲気を作りです。それでは。




