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乙ゲーと思ったらロボアニメでした。  作者: 小宮 海
第五章 虹乃華学園編
121/220

episode:93 赦し

今回は、タイトル通りです

…その後ですが…


 episode:93 赦し


 雲雀様が私達に謝罪と挨拶をされて燈樹様が私の心配をしてくれ優奈さんが私の腕を見るとお怒りになっていました。香苗さんは私に謝られていましたが、大丈夫ですと伝えました。燈樹様が私に湿布を貼って下さいました。……そして、雲雀様が燈樹様とまた会う約束をされると挨拶をされて戻り、皆さんも生徒会の仕事があるとの事で別れました。

タイミングよく、レティさんから収集がかかったために、私は行こうと歩いていると……


「蒼宮……?」


私は、思わず振り返ると……其処には…


……黒瀬先生が、いました……


私を見た後、黒瀬先生は顔を歪めました。そして、何事かを呟いた後、後悔と悲しみを混ぜた顔をされていました。そして、引き留められました

「すみません、呼出が掛かって今から行かないと行けませんので、手短にお願いします。」

先生は、それを聞くと頷いて

「分かった……」

と言いました。そして、何かを決心したのか私を見て、突然頭を下げました。私は慌てて頭を上げてくれるように言いましたが先生は頭を下げたままでした。

「彼女の言葉を鵜呑みにして、追い詰めてしまった…俺達は…君に取り返しのつかない事をしてしまった…非があったのは区別が付かなかったのは俺達だった…こんなのは、自己満足だと分かっている。…許してくれなくて良い…本当に、すまなかった!!」


……私は、ふと思っていた…あの時から無人島に行くまで無くしたモノがたくさんあった…謝るなら、返して欲しいと心の何処かで思っていた…でも…無人島から今までも無くしたりしたけど………


ー…大切なモノも、たくさん出来た…ー


私は、先生をしっかりと見て、

「……私は、先生を許すことは出来ないです。…謝るなら、返して欲しいと思っています。」

「……………」

「……だけど、戻りません。あの時には…だから、許すことは無理です…」

「……そう…か…」


……だけど、それは全てじゃない…


「……今は、まだ少ししか許すことは出来ません…でも、私は前も大切なモノがあったけど今も大切なモノが出来ました……だから、先生の事は今は少しだけ、赦せます。」


先生は、顔を上げて驚かれていましたが、泣きそうな顔をされて


「本当に……すまなかった……少しでも、赦してくれて、ありがとう……」


俯いたまま、でした……。


……私は、この学園来るのが本当は怖かった。艦長の言葉に本当は頷きたかった…でも、それじゃあ何も強くなれないし守れない…生きることも、出来ない…だから、私はこの選択をしたけれど……


ー…私は、この学園に来れて…そして向き合えて…本当に、良かった…ー


私は、そっと心の中で思いました…







今回は、黒瀬先生と和解そして雫の気持ちに重点を置きました。…今回の雫の黒瀬先生の対応は多分意見が別れるかなと思います。謝れば済まされない事です。なので、黒瀬先生を完全に敢えて許すのではなく、少しだけ赦すことにしました。……雫が完全に許すことは、まだ分かりません。それでは。

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